“美川隊員”西恵子、銀座でコーヒー専門店を経営

2011.12.28


TACのユニホーム姿で子供のみならず大人も魅了した西さん。銀座の店は知る人ぞ知る聖地だ【拡大】

 ここ数年、円谷プロダクションが制作した「ウルトラマン」シリーズが再び注目を集め、人気が復活している。来年は第5作「ウルトラマンA(エース)」の放映40周年。4月からイベントが目白押しだ。

 同作品で、超獣攻撃隊「TAC(タック)」の美川のり子隊員として子供たちの憧れの的だったのが西恵子さん。現在は、東京・銀座三丁目、松屋銀座店の裏手でコーヒー専門店「珈琲 蕃(ばん)」をご主人と経営し、平日の午前11時頃から夕方5時頃までエプロン姿で接客している。

 「お客様は、サラリーマン、ショッピングの方がメーンですが、A(エース)ファンにもよくお越しいただいています。往復・夜行バスとか、北海道や九州からもご来店下さる熱心な方もおり、改めて『凄い作品に出演させてもらったんだな』って感謝しています」

 客席数は75。フローリングの床にワインレッドを基調としたインテリア、木製の椅子とテーブルがかつての“純喫茶”風で、昨今のカフェにはない温もりが感じられる。

 ブレンドコーヒーは一杯450円。銀座の喫茶店としては破格の安さだ。それでいて、「コーヒー豆の産地に加えて、焙煎、挽き方、淹れ方にもこだわり、香りもそれぞれの豆の美味しさも楽しんでいただいています」と西さん。

 店内の中ほどには「ウルトラマンA」の台本や、TAC隊員姿の西さんの写真、フィギュアを飾ったコーナーがあり、マニアにとっては、ちょっとした聖地になっている。それらを眺めていると、しばし40年前にタイムスリップ。懐かしさがこみ上げてくる。

 徒歩2分の映画館「銀座シネパトス」では特撮映画の特集やイベントをしばしば開催しており、当日は出演俳優も気軽に同店へ足を運ぶ。ファンで満席になるのは言うまでもない。

 「私よりも作品に詳しい方が多くてビックリするのですが、皆さん、子供の頃の思い出を大切にされているんですね。私も出演を機に宇宙への関心が高まり、アメリカ・テキサスにあるNASAジョンソン宇宙センターに個人旅行したこともありますよ」

 西さんには夢がある。宇宙のどこかに地球と同じ生命体を持つ惑星があれば、共存共栄できるのではないか…?

 「平和な世界を望む気持ちは同じで、怪獣、超獣だけじゃないはずです。それが人類の進歩にもなるんじゃないかしら」

 邪心こそが敵なのだ。

 ■にし・けいこ 1948年12月11日、新潟県長岡市生まれ。68年、日活映画「BG・ある19才の日記 あげてよかった!」の主役でデビュー。その後はテレビドラマに軸足を移し、バレーボールのスポ根ドラマ「ワン・ツウ・アタック」「レッツ・ゴー・ミューヘン」などで注目を浴び、特撮「ウルトラマンA」の美川のり子隊員役で人気女優に。76年に引退し結婚。銀座で「珈琲 蕃」(中央区銀座3の8の10 銀座朝日ビル1F 電話03・3564・0181)経営。

 

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