NHK「平清盛」で知事同士がバトル!“兵庫vs広島”の泥仕合

2012.01.25


第4回(29日放送)では、海の色にも注目! 通清(金田明夫)から為義のはかりごとを聞く義朝(玉木宏・右)と清盛(松山ケンイチ・左)【拡大】

 瀬戸内の海は青色か翡翠色か−。NHK大河ドラマ「平清盛」をめぐり、ゆかりの地の知事2人の意見が真っ二つだ。視聴率が思うように伸びない中、外から飛んでくる矢の方が俄然おもしろくなってきた。

 「瀬戸内海に船が浮かぶ場面で真っ青な海の色が出ていない。瀬戸内海の自然をきちっと映し出してほしい」

 23日の会見で、まるで映画評論家のような注文をつけたのは兵庫県の井戸敏三知事(66)。

 そもそも井戸知事は番組スタート直後の会見で「うちのテレビの調子が悪くなったのかと思うような画面で、鮮やかさが無く薄汚れた感じだった」(9日)と発言して話題に。県民からのメールやファクスで「番組内容に介入すべきではない」などと非難されてもなんのその。翌週も「おもしろくなりそう」だが、「もう少し明るい画面に」(16日)と舌鋒をゆるめず、ついに、3週連続での大河批判となった。よほど大河ドラマがお好きらしい。

 第3回(22日放送)の海上シーンは広島県呉市がロケ地。この兵庫県知事の発言を看過できなくなったのが、お膝元の湯崎英彦・広島県知事(46)だ。24日の会見で、「瀬戸内の海は青くなく、緑色、翡翠色だと思う。それが瀬戸内の特長で美しさなので、青じゃなくてもいい」と、井戸知事の指摘は筋違いと言わんばかりに反論。

 ドラマの出来についても「政治家やアントレプレナー(起業家)、ある意味で革命家としての人間の部分に評価を当てたドラマだと思う。それを一番期待している」と感想を述べた。

 清盛は現在の神戸市内にあたる福原京に一時遷都するも、その跡形はほとんどない。一方、広島のゆかりの地、厳島神社などは賑わっている。広島県知事は、その分、やや心に余裕があるのか。

 「平清盛」の視聴率は、初回の17・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)から17・8%、17・2%−と3週続けて17%台で推移。一昨年の「龍馬伝」は冒頭1カ月が21〜24%台、昨年の「江」は21〜22%台だった。

 時代劇、大河ドラマに詳しいコラムニストのペリー荻野さんは、「兵庫県知事が3回も文句を言い、広島県知事が海の色を肯定と−なんのバトルだか、だんだんわからなくなった感もあるが、とにかく大河ドラマはこんなにも注目され、理想化されているのだと改めて分かった」と語る。

 画面が暗いという指摘には「ハイビジョンの画面に陰影と動きを出す撮影法で、これもまた作品の個性であり、好き嫌いを言い出したらきりがない。清盛の生い立ちは明るいものではなく、爽やかな青春劇とは違うものを表現していて、私個人はこのドラマを面白いと思う」と断言する。

 さらに、荻野氏は井戸知事にユニークな提案を口にした。

 「知事が納得する“美しい瀬戸内海バージョン”の清盛ドラマを兵庫県が自前で制作してほしい。見比べてこそ、世の人も知事の主張にうなずけるというもの。時代劇好きとしては、興味津々です」

 

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