【特別対談“丸山和也×宗万真弓”】離婚は決して不幸の産物じゃない!

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2012.02.02


丸山和也×宗万真弓【拡大】

 結婚した夫婦の3組に1組が離婚する時代。そんな日本の夫婦事情を、日本テレビ系「行列のできる法律相談所」で人気を博した人情派弁護士で現参院議員、丸山和也氏(66)と、屈指の浮気調査力を誇る大手探偵会社「MR」の宗万真弓社長(43)が一刀両断!(企画・編集 上坂元)

丸山 宗万社長は探偵社を経営しているから、夫婦の浮気や不倫の実態について詳しいと思うのだけれど、ほんの20、30年前までは、日本の離婚率は2、3%で世界一少ない国だった。ところがこの30年の間に、離婚が約10倍に増えている。これはすごい地殻変動だと思うね。誤解を恐れずに言うと、夫婦や結婚の価値観が進化・多様化している結果だと思う。

宗万 でも、離婚が増えると、これからの日本に良くないですよね?

丸山 そんなことはないと思う。離婚しても、また再婚するし。職業でも、かつては終身雇用が当たり前だったけど、それが転職していくじゃないですか。キャリアアップして、国内だけじゃなく、海外も含めて転職していくじゃないですか。そういう時代に入っているんですよ。

宗万 ただ、若い年齢層の方たちは、離婚するリスクを恐れて結婚しない、または晩婚になるというケースが増えていると思うんです。そうすると少子化につながってきますよね。

丸山 夫婦というのは、未来永劫に1つなんだという発想にとらわれているわけですよ。だから、結局、不安だと。ところが、何度も結婚するたくましい人もいっぱいいるじゃないですか。

宗万 昔のように離婚のハードルは、それほど高くはありません。ただ離婚したくなくても、夫から離婚を迫られ離婚せざるを得なくなったというネガティブなケースもあります。

丸山 もちろんそういう面もあるが、離婚は決して不幸の産物じゃない。生き生きとして、バリバリやって、前向きにとらえる人も増えている。就職に例えれば、素晴らしい会社に入ってずっとやっていくのも間違いじゃないけど、転職がトレンディになっている。それと一緒で、結婚だってそういう時代になってきていると思いますよ。

宗万 それが進化だと先生はおっしゃいましたけど、どんどん先鋭化していくと、あらゆる制度が形骸化していきますよね。

丸山 いや、そういう問題とは違うんだよ。結婚という制度に重きを置くか、個人のパートナー・付き合い方・中身に重きを置くかの違いなんですよ。結婚は社会的制度だから。

宗万 奥様方の中にも、夫の浮気に幻滅して、離婚してもいいと思っているケースがあります。でも、今後の生活の不安があるので決断できないことが多いんですね。結婚が制度である以上、法律で離婚する時の女性側の条件を有利にしてほしいといつも思っているんです。

丸山 それについて僕は異論があるんだけど、法的にはクリアされている。現実の問題なんですよ。法律の上ではまったく平等ですよ。うまい弁護士にかかれば、女性の方が有利。僕が相談を受けたケースでは、財産は全部妻にあげたが、子供に会わせてもらえないと、泣いて相談にくる男性がたくさんいました。何とか法律で、会わせてもらえる権利が欲しいとね。

宗万 でも、7割の女性が慰謝料や養育費などの支払いがされず、その後の生活で困っているのが実情です。7割ですよ。

丸山 法的には、払う義務があるんです。だけど、法律をよく理解していないということと、有能な弁護士または代理人がいないということ。そして、資力がなくて、弁護士が雇えないという点が問題なんだな。

宗万 では、離婚した場合、子供がかわいそうとか、そういう問題はどうでしょう?

丸山 子供の問題は一番大きい。心理的な問題と、経済的な問題があるよね。

宗万 すると、結婚もしたくない、子供も作りたくないって、なっちゃいますよね。

丸山 そう、消極的になっちゃうよね。でも、そういうものを乗り越えていくのが、1つの結びつきだから。

宗万 3組に1組の夫婦が離婚するという現実がありますが、離婚には至らなくても、実際、仮面夫婦というのは、半分程度いると思うんですよね。うまくいっている家庭は3分の1くらいで、離婚したくてもできない予備軍というんですか、そういった人たちに対しても幸せになる方策を授けたい。

丸山 それは女性自身の問題だよね。女性に問題があるというんじゃなくて、専業主婦でも、専業主婦を経済的に計算して、財産分与でもらう権利はある。もちろん、夫に財産がなかったり、生活力がないとダメなんだけど。だから、しょうもない男とくっついていたら、ダメだってことだね。

宗万 そのしょうもない男とくっついてしまった女性が「仕方ない」と思わず、救われる方法を法的になんとかできなのでしょうか?

丸山 それはむしろ人生の問題でしょう。ダメな男と別れて新しい人生を歩む以外に、この問題の解決策はないでしょうね。離婚へのサポートという点では、もし、特別な法律ができて、離婚に際しての費用のない人は、公的な補助を受けられるようになればいいかもしれないね。

宗万 私の会社では、女性カウンセラー制度を設け、相談にこられた方の心のケアを行っています。病んでいる方には病院を紹介したり、弁護士の先生に相談したり。その方に合わせてアフターフォローしているんですが、できることに限界があります。浮気されて離婚に至った方たちを守っていける制度をなんとか作っていただければと思っているんです。

丸山 それはおっしゃるとおりですよ。結構、日本人は優しいからね。別れたダンナが再婚して子供が2人できて、給料25万円位だから取れないんですよって、それで引っ込むんだよね。相手がつぶれようが取ってやるというのがない。女の人もそれだったら自分で何とかやりますというのが多いよね、経済的に苦しくても。

宗万 そうした女性たちを救う法制度が施行されれば、丸山先生がおっしゃっていた夫婦関係の進化にも対応できますし、離婚が不幸の産物にならなくて済みます。

丸山 離婚って、マイナスと見られがちだけど、新しい人生の挑戦じゃないですか。フランスの哲学者が言ったけど、4回結婚しないと分からないって言うからね。つまり、若いときは年配と結婚して知識経験を学んだり、ある段階では同い年と結婚することがよかったり、年を重ねると若い人と結婚することが刺激になったりで、家を3回建てると満足するのと同じように、結婚も4回してようやく満足できるということ。エリザベステーラーみたいにその倍結婚した人もいるけど、この人の結婚観を直に聞いてみたかったよ。

 ⇒【特別対談“丸山和也×宗万真弓”(下)】

 ■丸山和也(まるやま・かずや) 日本テレビ系「行列のできる法律相談所」で人気を博した人情派弁護士。「法律に魂をこめるのは人間の情だ」という信念の下、数多くの案件を担当。2007年より参議院議員。

 ■宗万真弓(そうまん・まゆみ) 2年連続業界日本一に輝く「総合探偵社(株)MR」(http://www.0120128888.com)代表。業界初のカウンセラー制度を導入。依頼者側に立った誠実な調査が評判。

 

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