“元傭兵”テレンス・リー氏、世界の陰謀を斬る!

2012.04.23


テレンス・リー氏【拡大】

 古今東西の世界を陰で操る闇の支配者と陰謀の数々を、元フォーブス・アジア太平洋支局長のベンジャミン・フルフォード氏らが、独自の情報網と知識を駆使して徹底検証したのが本書。圧倒的な情報量で、新たな「真実」を明らかにしている。著者の一人、元傭兵のテレンス・リー氏に聞く…。

 「そもそも陰謀論は世の中を疑ってかかるものなのですから、読者にもこの本を疑って読んでほしい(笑)。何か起きた時、一般的に言われていることで説明がつくのか疑うことはとても大事です。私には森羅万象のすべてに何がしかの意思がある気がしてならない。この本が皆さんのそういう見方を養うきっかけになればと思います」

 リー氏は危機管理の専門家。世界を疑うことがその基本だと言う。

 「助かりたければ常にへそ曲がりになれが鉄則です。みんなが白と言っても本当に白かと疑うことは危機管理上重要で、日本人は素直だから大勢の人に従う傾向があるので、ぜひ疑り深い感覚を養っていただきたい」

 氏の危機察知能力を養ったのも傭兵体験だ。

 「今私が行けない国はいっぱいあります。その国の法律に違反することをやっていたので、入国した瞬間、逮捕されるようなこともあり得るからです。日本に帰ったある日、車のワイパーに警告のアラビア語のメモが挟んであり、ちびりそうになった体験もあります」

 だが、陰謀論に関しては著者の間で異論もあったという。

 「私は世界の支配層が円卓を囲んで陰謀を巡らすことは実際にはないと思います。でも、例えばジョン・F・ケネディの暗殺などには何がしかの陰謀はあった。ただ、大統領暗殺や戦争を起こすレベルの陰謀で、何人かが集まって合議してできるというのは不可能です。ケネディの場合、その存在をうとましく思う別々の組織や個人の意思が一つの集合体となった時に陰謀らしきものが動き始めたと見ます。イラク戦争もブッシュ政権の一部がシナリオを書いて始めたという見方がありますが、私は彼らは一部に過ぎなかったと見ています。ほかにイラクに戦争を起こせばもうかると考える武器商人や石油利権に絡む人たちが別々に謀議を巡らすうちにリンクして多くの人間の思惑の歯車がある時かみ合って回り始め、結果的に戦争が起きたのです」

 この見方も傭兵経験が培ったものだというからリアルだ。

 「戦場ではなぜ戦争が起きたのかは分からない。でも半歩下がってみると、ここで戦争でもうかる人がいると気づく。例えばアフリカだと、当然武器商人がいます。また、ダイヤモンド商人や天然資源を扱う企業など、いくつかのグループがここで戦争をすればもうかるとなると、戦争は起こる。日本人は戦争でもうけるのは武器商人ぐらいと思いがちですが、軍隊に服を卸している企業、医薬品や食料を提供する企業など、戦争にはほとんどの企業が絡んでいるのです」

 最後に夕刊フジの読者に一言。

 「若い人と話していると、とにかく貯金しなければと言うが、日本の経済はそんなに大丈夫な状態じゃないでしょう。東日本大震災が全然教訓になっていないと感じます。明日も電気がついて電車は走ると思っているが、そうじゃないことが現実に起こった。危急存亡の時に役に立つのは遊んでいる人間です。民主党政権の人たちも遊びが足りないから頼りにならない。サラリーマンには、貯金なんかするより、もっと遊んで元気を出せと言いたいですね!!」

 ■テレンス・リー 1964年神奈川県生まれ。大学時代にロンドンでスカウトされ80−90年代にアフリカ、中南米で傭兵として最前線を体験。引退してプロボディーガードやセキュリティー・コンサルタントに。「サンデー・ジャポン」などに出演。

 ■『世界陰謀大全』ベンジャミン・フルフォード、テレンス・リー、丸山ゴンザレス著。日本文芸社/定価1470円

 

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