“低迷”NHK平清盛、特番でテコ入れ!

★「源平合戦!」(NHK総合、15日午後10時)

2012.05.15


大河「平清盛」で源頼朝を演じる岡田将生。「源平合戦!」ではナビゲーターを務める【拡大】

 低視聴率に苦しむ大河ドラマ「平清盛」のてこ入れとして急きょ放送が決まった特番だ。サブタイトルは「宿命のライバルの原点を追う〜平清盛vs源義朝〜」。保元の乱では同じ陣営に属しながら平治の乱で激突した清盛と義朝はなぜ戦わなければならなかったのか、2人の宿命はどのように子供に継がれたのかを分かりやすく解説していく。源頼朝を演じる岡田将生が武士の都、鎌倉を訪ねたり、これまで放送された「平清盛」を振り返ったりと、涙ぐましい構成となっている。

 鳴り物入りで始まった今年の大河だが、視聴率は10%台前半から抜けきれない。6日放送分が13・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)。これも大河としては危機的水準だが、史上最低の11・3%を2度も記録している。もし1ケタに陥落すれば、栄光の大河ドラマ史にぬぐえない傷をつけてしまう。

 なぜこれほど不振なのか。姫様が歴史を動かすという史実とはほど遠い世界を描いた“スイーツ大河”に背を向けた脚本、臨場感を醸し出そうと狙った演出で、お茶の間に挑んだ。

 それがあっさり裏目に出たのだが、清盛という人物自体、敵役で描かれることはあっても主役でクローズアップされることが極めて少ない上、清盛以外の知名度はさらに低く、よほどの歴史ファンでなければキャラクターに感情移入ができないのだ。ここが戦国や幕末と決定的に違う。画面が暗い、人物が汚い、役者の演技に難がある…と低視聴率の原因がいくつも上げられているが、登場人物のなじみの薄さは、今更どうしようもない。

 唯一の救いは知名度では申し分ない頼朝や義経が(敵役だが)奮戦する源平合戦だけ。それが今回の特番にも表れている。もっとも、清盛はその途中でこの世を去るのだが…。視聴率押し上げというよりも、何とか2ケタ台を死守しようというせっぱつまった特番の視聴率はいかほどか。(和)

 

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