女優・中原早苗さん死去…深作欣二監督の妻、76歳

2012.05.18


夫・深作欣二監督の告別式で気丈にふるまっていた中原早苗さん(2003年1月16日)【拡大】

 映画監督の深作欣二さん(2003年死去)の妻で、映画黄金時代の1960年代から70年代にかけて、味のある脇役として多くの作品に出演した女優の中原早苗(本名・深作早苗)さんが、心不全のため15日に死去した。76歳だった。東映が18日に発表した。

 中原さんは都内で1人で暮らしていて、倒れていたところを訪ねてきた人に発見されたという。通夜、葬儀・告別式は親族の意向で密葬として営まれる。喪主は長男で映画監督の健太氏。

 中原さんは1935年生まれ、東京・四谷出身。母は新宿ムーラン・ルージュ出身の舞台女優、南部雪枝さんで、両親の離婚で母の手で育てられた。高校在学中の53年に映画『村八分』でデビュー。2年後に日活と専属契約し、「太陽の季節」など数多くの作品に出演し、愛らしい表情で人気を集めた。

 64年にフリーとなり、翌年に当時、東映の若手監督だった深作監督と結婚。「仁義なき戦い」シリーズなど夫がメガホンを取った東映作品はもちろん、東宝、松竹、角川など各社の作品に出演した。またテレビでも「土曜ワイド劇場」「ザ・ガードマン」などジャンルを問わずドラマで活躍。気っ風が良く、周囲には「お金がない監督の妻だから稼がないといけないのよ」と冗談めかして話していたという。

 一方で、“艶福家”の夫には泣かされた。深作監督が松坂慶子(59)や荻野目慶子(47)ら自作の主演女優と浮き名を流す度に、夫婦関係の危機がマスコミに取り沙汰された。だが、動じることなく夫の映画作りを支え続けた。深作監督の葬儀では夫の遺影を抱えて号泣する姿が多くの人の涙を誘った。

 この10年ほとんど女優業はせず、悠々自適の独り暮らしだったという。

 

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