ジョニー・デップ“吸血鬼”評価が二分

2012.05.22


異色のバンパイア映画として話題の「ダーク・シャドウ」【拡大】

 ハリウッドのラ・ブレア通りにある、味で評判のつけ麺の店「粋麺」(イケメン)に “ジョニー・デップ”という看板メニューがある。

 世界的な人気俳優DIPPにあやかって、つけ麺のDIP(浸ける)をかけた、ちょっと試したくなるネーミングだ。

 クール・ガイとして知られるジョニー・デップの話題作「ダーク・シャドウ」が日本でも封切られた。内容をめぐって米国では評価が真っ二つに割れてしまった。

 作品は1966年から71年まで米国で放映された同名のカルト・ソープ・オペラ(昼間のオカルト的な連ドラ)をリメイク。CBSニュースのインタビューによると、少年時代のデップは級友が野球やフットボールに興じる間にこの吸血鬼ドラマに夢中になっていたそうで、映画化を奇才ティム・バートン監督と話し合い実現させた。

 バートンとともに我が道を行くこのヒットコンビのコラボは8作目。18世紀に魔女に吸血鬼に変えられ、生きたまま埋葬された主人公のコリンズ(デップ)が、200年後の70年代に生還する物語だ。反応は−。

 「最高に楽しめるバートン作品」(NYタイムズ紙)、「『シザーハンズ』ほどではないが『チャーリーとチョコレート工場』程度には良いデキ」(ローリングストーン誌)と褒めたのは少数派。バートンの采配を疑問視する声は多い。

 厳しい映画評がたたったのか全米封切りの週末興行成績が28・8ミリオンドル(約24億円)とバートン作品の中で最低のスタートに。

 全世界売り上げ1ビリオンドル(約830億円)を超えた絶好調の「アベンジャーズ」とは対照的で、LAタイムズ紙に至っては「デップの人気に陰りが?」というコラムまで。

 当のデップは先のインタビューで「この映画はまだ観てないよ」とニンマリ。彼は以前トークショーで「自分の出た映画は観ない主義」と公表したことがある。

 「撮影が終わったら、後は関係ない。自分自身を観るのは嫌だし。僕は映画作りのプロセスを楽しんでいるんだ」

 −−こんなマイペースの変わり者ぶりもデップの魅力なのだろう。

 実名で64歳のロッカー、アリス・クーパーがカメオ出演するなど、ビミョーな場面もある作品だけれど、私自身は、ジョニーだからこそのウィアード(不気味)な演技が結構楽しめました。さて、みなさんは? (板垣眞理子)

 

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