ヘンリー・ミラーとの笑える結婚ウラ話

★日本最高齢ジャズシンガー ホキ徳田(74)

2012.06.29


今も現役ママとして活躍中【拡大】

 「当時、ヘンリーは占星術にハマっていて、会うなり私の誕生日を聞いてきて。デビュー作『北回帰線』の冒頭に『11月14日のぼくの夢はどうだったか』というくだりがあるの。最初、彼は妙な顔してた。でも、運命を感じていたと思う」

 日本最高齢のジャズシンガーであり、文豪ヘンリー・ミラーの最後の妻として知られるホキ徳田。

 文豪との最初の出会いは卓球の相手だった。

 「ハリウッドのプロデューサーが『君、ピンポンできるだろ』と突然誘ってきて。『負かして欲しい爺さんがいる』と。運動神経に自信あったから引き受けたら、ヘンリーの卓球は滅茶苦茶で(笑)」

 試合が終わると、文豪からパーティーに誘われる。いつもはハリウッドのイケメンが誘いの言葉をかけてくるが、その日に限って何もない。

 「変だな? と思ったらヘンリーが『僕の結婚相手が日本から来た』と周りに触れ回ってて。会った当日なのに」

 当時、46歳差の結婚に日本だけなく欧米のマスコミもアレコレと書きたてた。

 「渡米して2年で、ちょうどH1ビザ(就労ビザ)を更新しなきゃいけなかったの。結婚すれば彼が引受人になるわけ。だんだんと彼のことも好きになってたし、これだけ望まれるなら一緒に暮らすのもいいかな、って」

 だが、いざ結婚となったときにも問題が起きた。

 「私が8人目の妻だと言っていたんだけど、婚姻届を出そうとしたら離婚が成立してないのがある、って。秘書に『あれ? あいつと離婚したっけ』とか聞いてるの。ホント、失礼しちゃうわ、ハハッ」

 即日、ラスベガスに飛び結婚。11年間の結婚は毎日遊んでいるだけの生活だった。

 「もうヘンリーは隠居生活だったから、朝起きるとまずウォッカトニック(笑)。旅行、パーティー、趣味の絵という毎日。でも、彼の何が好きかって言えば、彼の絵と、絵を描いてる姿が好きだった。実は、それが結婚した一番の理由かもしれない」

 彼女が所有していた秘蔵の絵画作品が、今回の生誕120年記念展では40点あまり出展される。

 「これが最後になると思うから、ぜひ多くの人に観て欲しい。彼が歌いながら踊りながら笑いながら描いていた絵を」

 ■ホキ徳田(ほき・とくだ) 1937年11月14日、東京都出身。74歳。3歳からピアノを始め絶対音感を習得する。カナダ・オンタリオ州アルマ・カレッジ芸術科へ留学。帰国後、テレビを中心にマルチタレントとして活動。1965年に米ハリウッドのエージェンシーと契約し渡米。67年に米の文豪ヘンリー・ミラーと結婚。現在も六本木でピアノバー『北回帰線』を経営する。

 7月3日〜16日、青山スパイラルガーデンで「ヘンリー・ミラー生誕120年記念展」(午前11時〜午後8時)が開催される。問い合わせは北回帰線((電)03・5474・3900)へ。

 

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