三上寛“怨歌”歌い続ける!俳優の顔も

★“怨歌”を歌い続けるフォークシンガー・三上寛

2012.09.07


デビュー間の三上寛【拡大】

 「フェスに出ると俺のステージの前にいるのは後輩のミュージシャンが多いんだよね。今の子たちが必死に形にしようとしてることを40年前にやっちゃってる。俺らもやってイイんだな、という感覚なんだろうな」

 その濃厚な楽曲の数々は“怨歌”と呼ばれるフォークシンガー・三上寛。昨年『閂(SUN)』『門(MON)』と2枚のアルバムをリリースし、ライブ活動も盛んだ。

 大阪と東京で不定期開催されている『三上寛・詩学校』は22年目、受講者は既に200人以上にもなる。

 「キッカケはNHK大阪放送局制作のドラマ。撮影帰りに彦ちゃんラーメンっていう店に、半年間週4で通ってたんだけど、撮影が終わってパタッと行かなくなって。そしたら、店主の彦ちゃんが『なんか理由つけて月1回こっちに来てよ』と。で、現代詩なら教えられるかな、と。最初は2〜3年のつもりだったんだけど、生徒がどんどんうまくなる。すると面白くなってね。正直、赤字なんだけどやめられない(笑)」

 登場するだけで強烈に印象に残る個性派俳優としての顔もある。演技開眼は「新仁義なき戦い 組長の首」(1975年、東映、深作欣二監督)。

 「京都の祇園でロケやったんだけど、(菅原)文太さんが来て見物人が集まり過ぎちゃってパニック状態になったわけ。そのとき『あ、この感じは中津川のときと同じだ!』と思った」

 中津川とは世に出るキッカケとなった伝説の第3回全日本(別称・中津川)フォークジャンボリー。

 「そうか、歌うようにやればイイんだ。で、ピラニア(軍団)の室田日出男を殺りにいった(笑)。あとから『殺陣の経験あったのか?』と深作(欣二)監督に聞かれたね。んなものない。けどハマった、バチンとハマった」

 最近も映画「ヴァージン・ゴージャス・プリンセス!」など、俳優としての出演は続いている。

 「フォークシンガーとしては映画に一番出てるんじゃないかな。まあ、役はヤクザか坊主か兵隊なんだけど(笑)。松田優作から『寛ちゃん、一緒にやるべ』と誘われて、あのとき『そうだな』と言ったら、今ここにいないのかな。でも、俺は…こっちだから」

 愛器であるグレッチのセミアコギターのケースを静かに触った。

 ■三上寛(みかみ・かん) 1950年3月20日、青森県北津軽郡出身。警察学校退学後、68年に上京。板前見習いなど様々な職業を転々としながら音楽活動を開始。71年『馬鹿ぶし』(コロムビア)でデビュー。

 ライブは9日、東京・西荻窪「HANA」▽11日、西荻窪「アケタの店」▽22日、青森・夜越山スキー場「AOMORI ROCK FESTIVAL 2012〜夏の魔物〜」出演など。

 三上寛オフィシャルブログ「寛闊」(http://ameblo.jp/kan−mikami/)。

 

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