堀北真希、演技うますぎず?梅ちゃん先生ヒットの理由

2012.09.18


クランクアップした堀北真希。29日でいよいよ最終回を迎える【拡大】

 女優、堀北真希(23)主演のNHK朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」(総合、月〜土曜午前8時)が、29日放送の最終回を控え、「こころ」以来、9年ぶりの期間平均視聴率(初回〜最終回)20%超えも見えてきた。テレビドラマ全般に詳しいライター、田幸和歌子氏は「朝ドラヒットの3原則を踏まえているんです」と梅ちゃんヒットの要因を分析する。

 堀北は、東京・蒲田の下町で戦中・戦後を力強く生き抜き、町医者として愛されるヒロインを演じてきた。

 朝ドラヒットの法則その1は、「脚本の密度が濃過ぎずテンポが適度にゆるい」こと。

 「朝の忙しい時間帯の放送ですから、音だけ聞いていてもわかるくらいの敷居の低さが、広い視聴者層を取り込む。朝ドラの始まりは1961年。スタートにあたり参考にされたのはラジオ小説、新聞小説でした」(田幸氏)

 その2は、「朝ドラ的ヒロイン像」だ。具体的には、「背は高からず低からず中肉中背で丸顔。キツネ顔ではなくタヌキ顔。美人過ぎない。演技が上手過ぎない」ことだという。

 ドジっ子でも前向きで明るく健気なヒロインとともに、演じる女優自身も成長していく姿が、娘や孫を見るような気持ちにさせる。

 その3は「男性受け」である。

 「男性視聴者にお嫁さん候補と映る存在であること。清潔感と大人しそうな雰囲気があった方が好かれやすい。清楚で露出しない娘にギャップでエロスを感じ、男心をくすぐる。朝ドラヒロイン出身の女優が後々、脱いだり真逆の役を演じたりすると話題になりますよね」

 一方で、スタッフ、出演者とも気合いが入っていても、視聴率が追いつかない例もある。近年では、落語ブームの火付け役ともいわれる『ちりとてちん』(07年)がこれに当たる。

 「脚本が緻密に作り込まれテンポが早く、主演の貫地谷しほりの演技が上手過ぎ。敷居が高過ぎました」

 反対に『澪つくし』(85年)は、「ヒロインの沢口靖子に、最初は演技が下手でハラハラさせられたが、ドラマの中でヒロインとともに見事に成長していった」といい、高視聴率につながったというから、ドラマ作りは難しい。

 田幸氏はこうした朝ドラのヒミツを近著『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』(太田出版)にまとめ徹底分析している。「梅ちゃん先生」で朝ドラの良さを見直した、というファンをNHKは、どれだけ次に結びつけられるか。

 

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