「Dの食卓」飯野賢治さんを襲った“高血圧性心不全”の恐怖

2013.02.22


肥満体の頃から一転、健康を気にして減量に成功(2010年)した飯野さんだったが…【拡大】

 「Dの食卓」などのヒット作で知られるゲームクリエーターの飯野賢治(いいの・けんじ)さんが20日、42歳の若さで死去した。死因は「高血圧性心不全」。高血圧は自覚症状がないために“サイレント・キラー”と呼ばれ、全国で4000万人が患っているともいわれるが、直接の死因として報じられたのは、血圧の高い人にはショックだろう。

 飯野さんは高校中退後、ゲームソフトの会社を設立。1995年に発売したミステリーアドベンチャーゲーム「Dの食卓」は海外でも人気を集め、約100万本を売り上げる大ヒットとなった。

 若いころは太った体が特徴的だった。しかし、健康に気遣って「炭水化物抜きダイエット」を実践し減量に成功。高血圧の大きな原因である肥満は解消傾向にあったものの、最悪の結末を迎えてしまった。

 高血圧の状態が長く続くと心臓は壁が厚くなって肥大化し、収縮する力を失っていく。また、高血圧によって動脈硬化などが進み、心臓自体の筋肉にも血液が回りにくくなる。そのため、突然心停止する危険が増す。

 新渡戸文化短大学長の医学博士、中原英臣氏は「寒い季節はヒートショックに注意しなければならない」と警告する。

 「リビングなどの暖房の効いた部屋から、寒いトイレやバスルームなどに移動すると、血圧が急上昇する。続いてお湯によって体が温まると血管が拡張し、今度は血圧が一気に低下する。特に高血圧の人は、上下の幅が大きい。症状がめまいやふらつき程度ならいいが、最悪の場合は失神、心停止を招いてしまう」

 心停止の場合、発症から15分以内に処置をしないと助かる見込みは低くなる。ヒートショックにならないため、脱衣所や風呂場内を暖めるなど対策が必要だ。

 「高血圧は塩分を控えた食事など、生活習慣を変えることで改善できる。また、薬でコントロールすることも可能。心配な人は早めに受診し、薬を処方してもらった方がよい」(中原氏)

 とくにこの時季は気をつけたい。

 

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