「日曜洋画劇場」サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ… テレ朝、視聴率苦戦で名称変更

2013.03.08


亡くなる直前まで解説した淀川長治さん【拡大】

 サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ−。映画評論家の淀川長治さんの名調子で親しまれ、映画番組の代名詞ともいわれた「日曜洋画劇場」(テレビ朝日系午後9時)が消える。ハリウッド映画で視聴率が稼げなくなったという寂しい事情だ。

 視聴率が好調のテレ朝は4月改編を小幅に留めたが、目立った変化が、日曜洋画劇場から「日曜エンターテインメント(仮)」への名称変更。すでに昨年からドラマやバラエティーを放送。映画が占める割合がさらに減ることで、洋画劇場の看板を下ろす。映画を放送するときは「日曜洋画劇場」の名称を使い続け“不定期営業”となる。

 同局の平城隆司取締役は「洋画の成績が奮わないからか、ハリウッド映画が視聴率を取れなくなってきた」と改編の説明会で語った。「引き続き洋画を中心にドラマ、バラエティーも放送していくが、それぞれの比率は決めかねている」と苦渋も。直近の3日はWBC日本対中国戦の後に放送された「バイオハザード」で、平均視聴率は9・0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 1967年のスタート当初から、亡くなる直前までの32年間を淀川さんの名調子が支えた。「決して映画の悪口は言わず、駄作でも見るべきシーンを探した。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ−もサービスで自然と生まれた」(局関係者)。

 映画評論家のおかむら良氏は、「地上波でテレビ放送される映画番組が減ることは、淀川さんで育った世代としては非常に寂しい」と惜しむ。DVDレンタルの低料金化やパソコンの映画配信、さらに、CM枠を最優先するための編集カットで映画ファンを失望させたことが敗因だ。

 「映画の専門チャンネルの方が気持ちよく見られる。CMを入れるタイミングにも配慮がほしいし、なによりCMが多すぎる。せっかく作った映画を、もっと大切にしてほしい」(おかむら氏)

 加えて、洋画のメガヒット作の不在も痛い。ネット上では「いつも『バイオハザード』ばかりやっている印象」と皮肉る向きも。TBS系「水曜プレミアシネマ」も視聴率で苦戦が続く。洋画の楽しさを教えてくれた功績は大きいのだが。

 

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