納谷悟朗さんの忘れられない“名セリフ” 銭形警部、沖田艦長…

2013.03.12

 訃報を聞き、あの名ゼリフを想い出した人も多かっただろう。5日に慢性呼吸不全のため亡くなった声優で俳優の納谷悟朗さん(享年83)は、昭和の名作アニメで数々の名ゼリフを残した。

 今も多くの人の心を捉えているのが、映画「ルパン三世 カリオストロの城」(1979年公開)での《奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です》だろう。銭形警部が、ルパン一味に付いていくことを拒まれたヒロイン、クラリスに語ったセリフだ。

 95年、ルパン三世を演じていた山田康雄さんの葬儀で弔辞を捧げた納谷さんが遺影に向かい、《おい、ルパン。これから俺は誰を追い続ければいいんだ》と涙ながらに語った言葉も胸を打つ。

 アニメ映画に詳しい映画評論家の安保有希子氏は「宇宙戦艦ヤマト」(TVは74年、劇映画は77年公開)の《地球か、何もかもみな懐かしい》を挙げる。「沖田艦長を演じたとき納谷さんはまだ40代。すでに貫禄たっぷりで、涙を流してつぶやく屈指の名場面ですよ」。ヤマトはこの後、たびたび復活するが、納谷さんは海外ドラマ専門チャンネル「スーパー!ドラマTV」のインタビューで、「また続くとは思わなかった。なんで俺が生き返るんだって」と素直に振り返っていた。

 洋画や海外ドラマの吹き替えではクラーク・ゲーブルやチャールトン・ヘストンら多くの主役級を担当した納谷さんだが、劇団「テアトル・エコー」で中心的俳優や演出家として活躍していたこともあり、声優として紹介されるのは本意でなく、時には怒り出すこともあったという。

 演劇コラムニストの石井啓夫氏は「いかにも昔型の役者。ひょうひょうとして、しかし鋭い眼光と風貌で声がややしゃがれていて、個性派のいい男だった」と惜しんだ。

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