“仕事忘れ”に歌舞伎座へ! 真新しい舞台と名優の汗に大満足♪

2013.04.18


まさに八面六臂の中村吉右衛門【拡大】

 観客として、歌舞伎座へ行ってきました。劇場が芝居を楽しむ人びとであふれてにぎやかなこと。「取材ですか」と何度も声をかけられた。「イイエ、仕事忘れに来ましたぁ」と答えながら、幕の開くのを待つ。前から11列目。花道も側にある見やすい場所。

 座席がよくなりました。足も伸ばせます。椅子も背もたれも硬すぎず柔らかすぎず。お手洗いもちゃんと見てきました。数が増えてますよ。

 階段が苦手になる年ごろ、エレベーターもエスカレーターもご安心あれ。大好きな2000円の御弁当に、お茶は持参で準備万端。

 オールスターキャストの演目は、第三部が「盛綱陣屋」に「勧進帳」。俳優協会理事長の尾上菊五郎、松本幸四郎、片岡仁左衛門。張り切っている人間国宝の中村吉右衛門。市川染五郎の息子、金太郎も頑張っている。着飾った女性があちこちで、緞帳をバックに写メールをパチパチ。満席である。

 4月2日の初日から「予想以上の観客数」と劇場関係者。松竹の株価も、ちょうど1年前は700円台だったのが、1000円台に。笑いが止まらないでしょう。

 それにしても大変なのは吉右衛門。6月まで、3カ月間のこけら落とし公演で計8役を演じる。そのうち2役は亡き市川團十郎さんが演じる予定だった。「命懸けです。若手が背中を見て、『俺たちも…』と奮起してくれたら。それが、私の役目です」と語っている。

 「勧進帳」では菊五郎の冨樫の朗々と口跡の良い台詞が際立った。対する幸四郎の弁慶は、ひとつひとつの動きが計算しつくされている。大向こうから「たっぷり、たっぷり!」と声がかかる。

 行列を並んで、当日券の一幕見席を利用してでも、お薦めしたい。真新しい檜の舞台に名優たちの汗。とっても満足です。

 劇場の外では、この3年間、閑古鳥が鳴いていた界隈のお店も恩恵にあずかっていた。晴海通りを挟んで歌舞伎座の向かいにある群馬県のアンテナショップ「ぐんまちゃん家(ち)」にも順番待ちの列。4月に入って来場者は昨年の2倍、売り上げも3倍近いという。歌舞伎座の経済効果はスゴイ。

 ■武藤まき子 中国放送(広島)アナウンサーを経て、フジテレビ「おはよう!ナイスディ」のリポーターに。現在、フジの『情報プレゼンター とくダネ!』、関西テレビ『ハピくるっ!』に出演中。芸能、歌舞伎、皇室を主に担当する。著書にリポーター人生を綴ったエッセイ『つたえびと』(扶桑社刊)

 

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