ほとんど濡れ場の問題作! 江口のりこの“女優魂” 映画「戦争と一人の女」

2013.05.01


体当たりで濡れ場に挑んだ江口のりこ【拡大】

 元文部官僚で映画評論家の寺脇研氏(60)が初企画&プロデュースに挑んだ文芸エロス映画「戦争と一人の女」は、GWの公開作品の中でも異彩を放ち、ほとんど濡れ場というR−18の問題作。ヒロインの個性派女優、江口のりこ(33)に、その覚悟を聞いた。

 原作は坂口安吾の短編小説。第2次大戦末期から戦後の日本で、時代に絶望した作家(永瀬正敏)、その愛人(江口)、右腕を失い精神を病んだ帰還兵(村上淳)らが登場する。

 江口が演じる女は、売春宿育ちで不感症になり、性に奔放。作家と昼夜問わず愛欲にふけり、帰還兵の激しいピストン責めでエクスタシーを感じる喜びを取り戻す。女体が変わっていく様子をつぶさに見せる。

 「寺脇さんの初プロデュースで、脚本が荒井晴彦さん。それと、10日間くらいの京都ロケと聞いて、やりたい! と思い、脚本を読まずに決めました。もともと仕事で地方ロケに行くのが好きで、特に京都は好きなんですよ」

 引き受けてから脚本を読み、「すごく面白いけど、これは大変だ」と痛感。逆に、女優魂が刺激された。

 「演じる女性が抱えているものは、自分が分からない感情ばかり。時代背景も未経験。それを全部、自分の体に入れる作業が難しいだろうなと」

 役にスイスイとは入れなかったが、「相手役で初共演の永瀬さんのおかげで、余計なことを考えず安心して自分のやるべきことに集中してやれた。永瀬さんは撮影現場全体を見守っているような感じがあって“守られている感”があったんです」と告白する。

 官能シーンには、どう臨んだのか。

 「普通に『おはようございます』などと言う芝居の方が難しいんですよ。セックスシーンは相手がいて肌と肌をふれ合わせてやるから、自然とできちゃうんです。ご飯を食べるのと同じ」

 この度胸はスゴイ。脱ぐ日本人女優がめっきり減った中で貴重な存在だ。映画関係者の間でも官能演技に定評がある。

 「何も考えてないです。面白くてやりたい作品を自分が選ぶわけだから、そういうシーンがあればやるだけです」

 女優を目指したきっかけは「中学生の頃、映画を観て面白いなと思ったこと」。深作欣二監督作品やヤクザ映画、マフィア映画の大ファンと、なかなかの男前。

 「5人兄弟でお兄ちゃんが2人いて友達と遊ぶのを見て、男の方が何でも面白いし絶対いい、ああ男に生まれたかったと思っていました。なのに今、女優で官能シーンをちょこちょこやったりしている自分が本当に不思議」

 キャスティングにも独自の考えを持つ。

 「演じる役は事務所とか周りの人に決めてもらうのがいい。自分でやれるとか、やりたい役だけやっていたら傷つかないから面白くないでしょ!」

 こういう女優が映画を面白くしてくれる。

 ■えぐち・のりこ 1980年4月28日生まれ、兵庫県出身。映画好きで、ベンガル、柄本明にあこがれて上京、2000年、柄本が座長の劇団東京乾電池で研究生に合格。02年、三池崇史監督の「桃源郷の人々」で映画デビューを飾り、04年、タナダユキ監督の「月とチェリー」で映画初主演。ドラマ「時効警察」シリーズなど多数の話題作に出演する。

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