夏八木勲さん、カンヌを前に亡くなる 膵臓がん発見後も生涯現役貫く

2013.05.13


無骨だが温もりのある演技で知られた夏八木勲さん【拡大】

 無骨で豪快なキャラクターで、映画やドラマの名脇役として活躍した俳優の夏八木勲(なつやぎ・いさお)さんが11日、神奈川県内の自宅で亡くなった。73歳だった。関係者によると、昨年、膵臓がんが見つかり、入退院を繰り返しながら仕事を続けていた。最期は家族に看取られて息を引き取ったという。

 慶応大中退後、劇団俳優座の養成所に入所。映画「骨までしゃぶる」でデビューした。1974年、NHK連続テレビ小説「鳩子の海」に出演して注目を集め、映画「野性の証明」「戦国自衛隊」などで名脇役として活躍した。

 また、原発事故を題材にした昨年公開の映画「希望の国」(園子温監督)での演技が評価され、芸術選奨文部科学大臣賞に選ばれた。

 演技からうかがえる通りの気骨の人で、15日から開かれるカンヌ国際映画祭で最高賞を争うコンペティション部門出品作「そして父になる」(是枝裕和監督)にも病を押して昨年、撮影にのぞんでいた。

 夏八木さんの息子役を演じた歌手で俳優の福山雅治(44)は、所属事務所を通じて追悼コメントを寄せた。

 夏八木さんとは、2010年に放送された福山主演のNHK大河「龍馬伝」でも共演。福山は映画の撮影の合間に談笑したときを振り返り、「僕が出演していたNHKの自然番組(2011年の『ホット・スポット 最後の楽園』)をご覧になっていただけたようで。すごい場所だなぁ、行きたいなぁ、と羨ましがられていたのがとても印象的でした」としみじみ。

 そんな夏八木さんは、自身の南米旅行の思い出を楽しそうに明かしてくれたそうで、「その時の少年のままの夏八木さんの瞳が忘れられません」と福山。「きっと、その好奇心のまま生きられた俳優人生のお話を、もっと聞きたかったです」と故人を偲んだ。

 今月2日、都内で行われた日本映画批評家大賞の授賞式では「ゴールデン・グローリー賞」を受賞。しかし、体調不良を理由に欠席し、まり子夫人が代理で出席して、「好きなことを好きなようにやってきた賞で…恐縮でございます」と夏八木さんのメッセージを代読していた。

 昨年放送のフジテレビ系ドラマ「ゴーイング マイ ホーム」が最後の撮影現場となったが、今年は出演映画5作品が公開予定で、生涯現役を貫いた形だ。

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