映画で稼ぐなら“本屋大賞”作品! 「謎解き−」「告白」…ヒット作続々

2013.08.07


芥川賞、直木賞、本屋大賞が原作の主な映画【拡大】

 櫻井翔(31)と北川景子(26)主演で3日に公開された「映画 謎解きはディナーのあとで」が、公開2日間の興行収入3億9883万円と好調なスタートを切った。原作は2011年の本屋大賞作品。芥川・直木賞より“稼げる”文学賞の面目躍如だ。

 本屋大賞は04年から発表され、全国の書店(オンラインも含む)で働く店員が“いちばん売りたいと思う本”を投票により決定する賞。第1回の大賞受賞作「博士の愛した数式」から昨年の「舟を編む」まで、ほぼすべての大賞作が映画化されてきた。とりわけ、松たか子(36)主演の「告白」は大ヒット。「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」「ゴールデンスランバー」もスマッシュヒットとなった。今年の本屋大賞「海賊とよばれた男」(百田尚樹氏作)も映画化が期待される。

 映画評論家の垣井道弘氏は、「書店員が売りたい本を選ぶ賞なので、一番読者に近いし、親しみやすい作品が選ばれる。娯楽性が保証されているといっていい。当然、映画にもなりやすい」と解説する。

 大賞以外にもベスト10に入った多くの作品が映画化された。「悪人」(第5回4位、19・8億円)や「のぼうの城」(第6回2位、28・4億円)、「悪の教典」(第8回7位、23・4億円)など大ヒットも多い。

 一方、文学賞としては大先輩で権威もある、芥川賞・直木賞。歴史があるだけに受賞作の映画化は多いが、この約10年でみると、映画化の観点からでは、本屋大賞と比べやや旗色が悪い。

 芥川賞原作では、西村賢太氏の「苦役列車」(10年下期受賞)が昨年に森山未來(28)主演で映画化されたのが記憶に新しいところ。金原ひとみ氏の「蛇にピアス」(03年下期)は、今や超売れっ子の吉高由里子(25)がヌードに挑戦した初主演作だ。

 直木賞ではエンタメ映画が増え、大ヒット映画も目立つ。福山雅治(44)が天才科学者を演じた東野圭吾氏の「容疑者Xの献身」(05年下期)は大ヒット。高倉健(82)主演で大ヒットした浅田次郎氏の「鉄道員〈ぽっぽや〉」(1997年上期)も代表的だ。

 「今の直木賞は熟練の作家が受賞することが多く、作品もプロによる娯楽性に富んでいる。それが映画にも反映する。芥川賞はやはり文学主義的なので、芸術性が反映される」(垣井氏)

 今後は、“不機嫌会見”で有名な田中慎弥氏の芥川賞受賞作「共喰い」が菅田将暉(20)主演で9月7日に公開され、山本兼一氏の直木賞受賞作「利休にたずねよ」は市川海老蔵(35)主演で12月に公開予定。直木賞では中島京子氏「小さいおうち」も山田洋次監督によって来年公開予定だ。

 先月発表された第149回芥川賞・直木賞は、藤野可織氏の「爪と目」と桜木紫乃氏の「ホテルローヤル」がそれぞれ受賞。邦画プロデューサーは両作品の映画化に「今の時点ではまだ何とも…。作者や出版社の思惑もあるだろうし」と話すが、「ホテルローヤル」については「廃虚となったラブホテルをめぐる連作短編で映像化しやすい内容。もう契約がまとまっているかも」と先のプロデューサー。

 勢いづく本屋大賞原作映画に老舗の意地を見せられるか。

 

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