【岡田敏一のエンタメよもやま話】「半沢直樹」諸説は間違い…人気の秘密は“アニドラマ”にあり (1/3ページ)

2013.08.16


ドラマ「半沢直樹」に出演する堺雅人(右から2人目)ら豪華キャスト【拡大】

■あの名バンカーも太鼓判 マネーではなく「銭(ゼニ)」

 記者はその昔、東西の経済部で金融を担当していたことがあります。90年代後半、山一証券が自主廃業し、業務を停止したり(97年)、関西では第二地銀の経営破綻や合併が相次いだりと、いわゆる“金融危機”まっただ中の頃でした。

 “銀行が潰れる”という、あり得ない事態に連日、追い回されていた訳ですが、ひとつだけ、今も鮮明に覚えていることがあります。最後のバンカーと呼ばれる西川善文・三井住友銀行元頭取(75)にインタビューした時のことです。

 西川氏が旧住友銀行の頭取だった頃だと記憶しています。別に得だねをもらっただとか、そういう自慢できる話ではないし、何を質問し、どんな話になったのかはほとんど覚えていないのですが、西川氏は突然、記者にこう問いかけたのです。

 「ところで君、貯金いくらある?」

 全く想定外の逆質問に面食らったのですが、確か、あまりの迫力とオーラにけっこういろいろ真面目に答えたと記憶しています。

 すると西川氏はこう言ったのです。

 「銀行に預けているだけか。金は遊ばせたらアカン!!」

 今なら「なるほど骨の髄までバンカーですなあ」と感心するのですが、当時は「行員だけやなくて、金にまで“働け”と大号令かけるんかいな。恐るべし」とビビりながら社に戻ったのでした…。

 なぜこんなことを思いだしたかと言えば、あの大人気のテレビドラマのせいです。「半沢直樹」(日曜午後9時、TBS系列)。先週4日放送の第4話の平均視聴率27・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。前回を4.7ポイントも上回るなど、今期のテレビドラマの中で独走状態を続けています。

 さらに特筆すべきは、舞台がコテコテの大阪、それも「お金」というより「銭(ぜに)」という表現がぴったりの物語とあって、関西ではまるで箝口令(かんこうれい)でも敷かれたように、全く話題にのぼらないNHKの「あまちゃん」と違い、関西でも高い人気を誇っていることでしょう。

 某日本経済新聞みたいにお金のことをスカして&調子に乗って「マネー、マネー」と連呼する東京人と違い、重大局面ではお金のことを未だに「銭(ぜに)」と呼ぶ関西人は、こういう泥臭い金融ネタは関東人より元々、大好きなのです。

 それに、そもそも半沢直樹が働く東京中央銀行大阪西支店は、関西人なら誰でも知っている関西のランドマーク的存在の阪急百貨店。その前の歩道橋を悲壮な表情で猛ダッシュで走る半沢直樹に「道、分からんかったら、おばちゃん、一緒に行ったんで〜」「ところでアメちゃん、要る?」と応援した大阪のおばちゃん数知れず…。

 最近のテレビは壮絶に面白くないのでほとんど見ないのですが「関西の金融界が舞台のドラマが始まる」ということを知り、このドラマは1回目から見ているのですが、水戸黄門だとか余りにリアルな銀行員の姿とストーリーだとか、てんで的外れな論評が巷を席捲しているので、本コラムではその点について反論させていただこうと思います。

 

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