三國連太郎さん“お蔵入り映画”発掘 認知症老人を熱演「朽ちた手押し車」

2013.09.20


たこ八郎さん(左)と共演していた三國さん=「朽ちた手押し車」より【拡大】

 今年4月に亡くなった俳優、三國連太郎さん(享年90)の62年におよぶ俳優人生で、ただ1作のお蔵入り映画「朽ちた手押し車」(島宏監督)が“発掘”され、広島県尾道市で21日開幕する「お蔵出し映画祭2013」で公開されることになった。

 1984年に製作された社会派映画で、高齢化社会、老人介護、安楽死というテーマを真正面から描き、当時61歳だった三國さんは80歳の老人を演じていた。製作時に配給が決まっていなかったほか、プロデューサーの増山茂氏(75)によると「暗い内容で当時は映画館にも受け入れられなかった。ただ、三國さんは富山と新潟で1カ月のオールロケに参加、毎日、老人のメークに2時間をかける気合の入れ具合だった」という。

 三國さん演じる主人公は、着物の前をはだけた姿で漁村を毎晩徘徊(はいかい)し、妻(初井言栄さん)が亡くなったことも分からない認知症の老人。役になりきることでは右に出る者がいない三國さんだけに、脱糞するシーンなどは名優の名を捨て、すっかり、認知症の老人になりきっている。製作の翌年に死亡したコメディアン、たこ八郎さんとも共演している超レアなシーンもある。

 過去に1度だけ、CSで放送されたことが分かり、映画祭関係者が探したところ、都内の倉庫に眠っていたフィルムを発見したという。

 上映は22日と23日、映画祭のコンペ部門で。グランプリに選ばれれば映画館での一般公開が約束される。三國さん幻の映画は完全復活を果たせるか。

 

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