深刻な「あまちゃんロス症候群」懸念…“疑似家族”失い視聴者の心に穴 (1/2ページ)

2013.09.28


撮影の終了会見で、じぇじぇじぇの表情でおどけて見せた能年玲奈【拡大】

 NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」が28日、ついに最終回を迎えた。毎日楽しみにしてきた視聴者の喪失感は計り知れず、ペットロスならぬ「あまちゃんロス症候群」に陥る人が続出するとの懸念も広まる。「たかがドラマで」とあなどってはいけない。置かれた環境によっては情緒不安定、無気力、不眠などの症状が出る危険もあるだけに注意が必要だ。

 軽快なテーマ曲、主人公を取り巻く「北三陸」の温かいファミリー…。心がホンワカする幸せな日々とも今日でサヨナラだ。

 最終回の舞台は、架空の街・北三陸市の2012年7月1日。能年玲奈演じる主人公アキたち海女が素潜りする海にはウニが戻り、被災した北三陸鉄道リアス線の一部区間が復旧。アキと親友のユイ(橋本愛)の地元アイドル2人は、お座敷列車で「潮騒のメモリー」を歌った。

 「明日も明後日も来年もある。来年はこっから先にも行けるんだ」

 アキの最後のセリフは、そのまま被災地の人々を励ます言葉となり、おなじみのテーマ曲が流れて国民的ドラマはフィナーレを迎えた。

 4月の放送開始以降、「あまちゃん」を見るのが日課になっていた30代の独身男性が語る。

 「今まで夕食をとりながら録画したものを見る毎日でした。だから、これから夕食の時にふと現実に気付くのでしょうね、きっと…」

 ドラマの登場人物は主人公の世代だけでなく、親や祖父母の代と、各年齢層とも厚かった。そのため、ファン層も3世代にまたがっているという。「家庭内でどの世代も見ていたので、会話のよいきっかけになった」(50代の会社員)との声もある。

 それだけに、会話のきっかけを失ってしまう全国の家族がこれからどうなるのか、心配だ。

 インターネット上などでは、ペットロス症候群に似た「あまちゃんロス」の発症が放送終了後に続出するという説が流れている。ペットロスは飼っていた犬や猫との死別、あるいは行方不明になることで精神的ショックを受け、情緒不安定や無気力、不眠といった鬱病につながる状態に陥るものだ。

 果たして、テレビドラマの終了が体調を悪化させることはあり得るのか。精神科医の山野美容芸術短大・岡田奈緒子准教授(メンタルヘルス)は、「あまちゃん」が持つ特異性に着目。喪失感が体調不良を引き起こす危険性を指摘する。

 「映画では寅さんの『男はつらいよ』、テレビドラマでは『渡る世間は鬼ばかり』のように、ある家族のドキュメンタリーのように感じてしまう作品があります。登場人物が親しみやすいため、自分もその一員になったように錯覚するのです。“疑似家族”といえるでしょう。特に『あまちゃん』は毎日のように放送され、生活の一部に溶け込んでいましたから、その傾向は強いと思います。例えば独居の方が『大切な家族を失ってしまった』と感じ、ひどく落ち込むケースも考えられます」

 

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