満島ひかりの唇がヤバイ! 秋公開の邦画が豊作

2013.10.05

 NHK連続テレビ小説「あまちゃん」終了がきっかけで喪失感を覚える「あまロス症候群」。忘れるためには、より感性が震える作品に接するしかない。

 幸いこの秋公開の邦画が豊作だ。映画館に行こう! 「夏の終り」「共喰い」「凶悪」「そして父になる」「地獄でなぜ悪い」と、立て続けに観た。それぞれにイイ。瀬戸内寂聴さんの私小説を投影した「夏の終り」はヒロイン、満島ひかりの脱がないエロスに釘付けだ。

 ポスターにもなった気だるく厚ぼったい唇。男2人(小林薫、綾野剛)が翻弄されるのが頷ける妖しさ。昭和初期の木造家屋で、道ならぬ恋の男女がコロッケを囓り合う姿が生々しい。

 芥川賞受賞作の「共喰い」は濃厚。山口県下関市を舞台に、菅田将暉演じる17歳の少年が、性に暴力的な父親の血を受け継いだことに苦悩する姿を描く。青山真治監督、セックスシーンと澱(よど)んだ川のすすけた色が独特。田中裕子による老母役はラストに胸に突き刺さる痛みを見せる。

 もはや漫画家には見えないリリー・フランキーが「凶悪」で殺人を教唆する“笑う”極悪人をさらりと演じる。一方でカンヌ受賞作「そして父になる」では、観る者をホッとさせ涙を誘う子煩悩なパパ役に転じる。演じ分けを楽しみたい。

 園子温監督には珍しいバラエティー作品が「地獄でなぜ悪い」。國村隼演じるヤクザの親分が溺愛する娘(二階堂ふみ)を主演に仕立てた「実録抗争映画」を作る。映画内映画の殺陣が素晴らしい。血潮が飛びまくっても場内は爆笑の渦だった。

 クドカン脚本の「謝罪の王様」は…まだ観ていない。「あまロス」が癒えたので、そろそろ観ようかと思っている。(中本裕己)

 

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