東京五輪&音楽業界に新たな光 体操・白井と河合奈保子の娘kahoのミライ

2013.10.09

 おもてなし熱がやや収まりかけて来たと思ったら、五輪への期待を大きく膨らませるような記録が飛び込んで来た。

 体操世界選手権日本代表の白井健三。まだ17歳、高校2年生。初代表ながら、床運動では昨年のロンドン五輪金メダリストの得点を上回る得点を叩き出し、「後方伸身宙返り4回ひねり」という新しい技を決めた。

 この技は彼にちなんで“シライ”と正式に命名された。

 映像で見る限り、世界大会に初出場の高校生とは思えない落ち着きを見せる。本人も、リラックスして演技に入れたと言い、床運動で出した高得点も大体予想通りだ、と冷静さを失わない。

 また体操界の貴公子と呼ばれる加藤凌平も、つり輪の「後ろ振り上がり脚上挙(きゃくじょうきょ)十字懸垂」を新技として申請している。

 加藤は親子2代で世界体操選手権の日本代表に選ばれ、ロンドン五輪男子団体総合銀メダルの立役者でもある。

 確実に若い力が育っているのを目の当たりにし、新しい時代の到来を感じる。

 未成熟と揶揄される音楽業界でも、新しい力が強い光を放ち始めた。

 kaho、14歳。

 80年代にアイドル歌手として人気を博した河合奈保子を母親に、ヘアメークアーティストのカリスマとして名を馳せ、サロン経営などで成功している金原宣保氏を父親に持つ。

 金原氏が宇多田ヒカルのデビューアルバムなどのヘアメークを手がけた縁もあり、宇多田のプロデューサーに娘のデモテープを聞かせ、相談。「今までにない新しさと、そこはかとない懐かしい衝動が走った」とプロデューサーが衝撃を受け、デビューが決まった。

 kahoが、98年にデビューした宇多田ヒカル以来の衝撃と騒がれるゆえんである。

 日本生まれのオーストラリア育ち。日本語はもとより、英語、フランス語を話す。6歳で母親の見よう見まねでピアノを弾き始め、いつしか作曲をするようになり、自作曲に合わせて歌詞を乗せ始めたのは自然の成り行きだったようだ。

 12歳の頃には既に作詞作曲をしていたという。

 14歳とは思えないくぐもったようなせつなさのある歌声は、自我を感じさせる。どれほどの奥行きがあるのかと、その深さを想像させるほど、声に力もある。

 プロデューサーサイドと一体感のあるコラボレーションができれば、希有なアーティストとして完成してゆくのではないか。不思議な空間を演出するその歌声は、未完の大器を思わせる。

 デビュー曲「every hero/Strong Alone」が、堀北真希主演のドラマ「ミス・パイロット」(フジ系、15日スタート)の主題歌に起用されたことも追い風になる。

 母親の河合は、結婚後、すっかり芸能界から遠ざかっているが、芸能界の知人友人たちとは連絡を取っている様子。2008年にはアイドル時代の楽曲提供が縁で交流が続いている竹内まりやが、自身のブログで河合と久々に会って楽しんだことを写真入りで伝えていた。

 ブログに掲載された河合の写真は、アイドル時代よりややほっそりとした印象だが美しさは変わらず、引退後の家庭がいかに幸せかを物語っているようだった。

 そんな母親のもとで育ったkahoが、どんな歌の世界を展開させてゆくのか、楽しみである。

 ■酒井政利(さかい・まさとし) 和歌山県生まれ。立教大学卒業後、日本コロムビアを経てCBS・ソニーレコード(現、ソニー・ミュージックエンタテインメント)へ。プロデューサー生活50年で、ジャニーズ系・南沙織・郷ひろみ・山口百恵・キャンディーズ・矢沢永吉ら300人余をプロデュースし、売上累計約3500億円。「愛と死をみつめて」、「魅せられて」で2度の日本レコード大賞を受賞した。2005年度、音楽業界初の文化庁長官表彰受賞。

 

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