天体ショー三昧の一年…再燃する宇宙ブーム!

2013.12.02


大平貴之【拡大】

 小惑星探査機「はやぶさ」の帰還や金環日食など、ここ数年、宇宙に関する話題があふれている。2013年も、5月には3惑星大接近、6月にはスーパームーン、8月にはペルセウス座流星群など、天体ショーの情報や感動を共有するツイートやブログを多く目にした。日本人はことに星が好きなようで、プラネタリウムの来場者数は年間700万人、国内施設の数は350以上とも言われている。子どもの頃に訪れた学習施設としてのプラネタリウムだけでなく、最近では大人向けの施設やプログラムも増えた。

 ところが、宇宙について少し深い話をすると、実はよくわかっていないという人は案外多い。例えば、天の川はなぜ夏の空に現れるのかと聞かれ、その答えを明確に示せる人はどのくらいいるだろうか。専用レンズ片手にその瞬間を待った金環日食については? 年に何度か耳にする○○座流星群の正体って−。 

 そんな、宇宙に関する様々な疑問に簡潔に、ツイッター方式でわかりやすく答えてくれる本が出版された。その名も「ツイッター宇宙講座」(ブックマン社)は、著者のひとりが自身のツイッター上で実際に開設していた「天文学講座」を書籍化したもので、日本版ではプラネタリウム・クリエーターの大平貴之氏が監修を務めている。

 長くて難しい文章を読むほど、宇宙に興味がなくとも、これならたった1時間で、宇宙のしくみから、神秘までがザックリわかると評判だ。

 形式はいたってシンプル。宇宙に関する質問に、著者が答えていく。「ツイッター」と謳うだけあり、答えはすべてツイート形式。つまり、140字未満の短い言葉で端的に説明してくれるため、基礎知識のあまりない人でも抵抗なく読み進めることができる。

 「ビッグバンはどこで起こったの?」

 「星はどうしてきらきら光るの?」

 「火星に水はあるの?」

 「生命はどんなふうに始まったの?」

 質問も初歩的なものから高度なものまで多岐にわたるが、専門用語をなるべく使わないよう配慮された回答ツイートは、ときにユーモアたっぷりに宇宙の魅力を語っている。もしあなたが親の立場なら、夜空を見上げた子どもからの素朴な疑問にも、楽しく回答できるはず。

 日本版にはさらに、監修者である話題のプラネタリウム・クリエイター、大平貴之氏のツイートも加わる。

 大平氏の、著者の回答を受けて述べられる独自の考えや見解がおもしろい。巻末に収録された「宇宙を考えるとは、どういうことか」と題された総括では、解明されていることを知識として得る楽しさのほかに、「なぜ?」を追究する科学本来のあり方についても触れ、それがこの宇宙で高度な知能を持って生まれた我々人類の使命でもあると締めくくる。私たちがなぜ星を美しいと感じ、なぜ未知なる宇宙に惹かれるのか。その答えはもしかすると、この「使命」によるものかもしれない。

 天の川や夏の大三角など比較的星の賑やかだった夏が過ぎ、ぐんと闇の深まった夜空に月が一層輝きを増す秋。そしてここから冬に向けて大気が澄み、一年で最も星空の美しい季節が訪れる。いま天文ファンの間でもっぱら話題なのが、アイソン彗星。ちょうど今、日の出前の東の空で、明るい光の尾が肉眼でも楽しめる。2012年の金環日食に並ぶ一大天体イベント。

 ところで「彗星ってなんだっけ?」という質問に答えられるだろうか? うっ…と答えに詰まったら、ぜひ、本書を開いてチェックしてみては。

 

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