演歌 形変わらぬため「今の日本人の心に添わない」との指摘も (1/2ページ)

2013.12.31

 演歌歌手・北島三郎(77才)の紅白“引退”のニュースは大きな衝撃をもって受け止められ、北島の存在感と日本人にとっての紅白、そして演歌の力を改めて考えさせられた。演歌は、聴き手にも生きざまを求める。人生の機微を味わうことで演歌の世界により入っていけるのだ。

 北島を“兄さん”と慕う演歌歌手・前川清(65才)は最近、それを強く思うという。

 「若いうちは感じなくても、仕事に就いたり、数々の出会いと別れを繰り返し、人生経験を重ねることで体感として歌詞の意味を理解できるようになっていく。私には、29才になる娘がいるんですが、最近、ぼくの『花の時・愛の時』(作詞・なかにし礼)を“いい歌”と言ってくれるようになりました」(前川)

 前川自身も『花の時・愛の時』を歌っていた30年前は、「また逢えるのに、今すぐに逢いたくて」という歌詞の意味がわからなかった。

 「『花の時・愛の時』は、恋愛の歌詞ですが、65才になってさまざまな人の死という別れを経験して、この歌詞がグッとしみるようになりました。さっきまで会ってた人は、もしかしたら、もう二度と会えないかもしれない。そんな大切な人を思いやる気持ちが込められていると思います」(前川)

 年を重ねると演歌がよくなる理由は、人生経験を重ねることで、それまで見えなかった人間の業が見えてくるからなのだ。社会心理学者の碓井真史さんもこう話す。

 「演歌で歌われるのは、故郷、酒、恋、失恋、結婚、親子、別れ、死、涙といったもので、若いころには、よくわからないものばかりです。人生経験を積むうちに、これらを深く味わうことができるようになり、演歌が好きになるのでしょう」

 現代は情報過多社会とよくいわれる。テレビのバラエティー番組にはテロップがあふれ、スマホで簡単に何でも調べることができる。

NEWSポストセブン

 

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