鳳蘭「宝塚とは私」 中学を卒業するとき運命に導かれた

★鳳蘭伝説(下)

2014.01.18


ミスター・タカラヅカ、鳳蘭は永遠に宝塚とともにある【拡大】

 「宝塚100周年の時に元気でいられること、それがなによりの幸せ」。鳳蘭(67)が目をうるませる。

 4月5日の記念式典と、その前後の4、6日に開かれる現役トップと歴代トップが競演する「宝塚歌劇100周年夢の祭典・時を奏でるスミレの花たち」に出演する。「次に生まれ変わってきてもまた、宝塚に入ろうと思う」。真顔で話す鳳だ。

 「私がこの世に生まれてきた運命が、宝塚へ行くように、行くように、行くようになっていたの」

 神戸に生まれながらまるで知らなかった世界。「中学を卒業するとき、たまたま隣に来た子が『私、宝塚受けるの』と言って、『えっ、何、そこ?』。運命が私を導いた瞬間です」。その子がその時、隣に座らなければ、鳳蘭は生まれなかった、と信じている。

 宝塚への恩返しを鳳は忘れたことがない。OG公演や劇団が節目に行う記念行事にはなにがなんでも馳せ参じる。先輩後輩集う中で、センターに立つのもいつも鳳だ。「宝塚の生命は、新陳代謝です。私たちがずっと上でふたのようにかぶさっていたら下が育たないでしょう。退団して次に譲るから青い芽が次々と出てきて100年に繋がったのだと思うし、これから150年、200年と続いてゆくのだと思う」

 2008年、女優業と並行してスター養成スクルール「鳳蘭レビューアカデミー」を開校して、校長になった。「宝塚受験だけでなく一般の芸術大学受験や趣味の歌のコースまでいろいろあります。宝塚コースではね、私が華があるといわれたように“華”のある子を育てています。『相手の目から心に入れ!』が私の教え。目玉から入って印象を残せということ。これまで6人受かっています」

 出身第1号が今、雪組に在籍する12年初舞台生の鳳華(ほうか)はるな。鳳の一字と華にあやかって命名された。

 鳳自身、2人の娘に2代目を託した。が、長女は一般人に、次女は文学座女優、荘田由紀となって実現しなかった。「でもね、去年、長女に娘が誕生したの。こんどこそ孫を宝塚に入れるわ!」

 その娘の最速受験資格は15年後。鳳おばあちゃんの夢が叶うかもしれない。しかし、かくも鳳をトリコにした宝塚って一体?

 「宝塚とは、私です」

 ひと際大きく美しい声が応えた。 (演劇コラムニスト・石井啓夫)

 

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