【カズゾウの絶対音監】「アテレコ」は古い!?

2014.02.21


ハマノカズゾウ【拡大】

 さて、連続してこのコラムを読んでいる方はお気付きかもしれません。先々週の更新であるコラム13回目から変わっていることがあります。そう、ワザと12回目までと変えたモノがあるのです。

 気付いている方はすごい注意力!!実は、「アテレコ」→「アフレコ」に替えてます。

 いや〜。このコラムを読んで下さっているスタッフさんや声優さんから、「カズゾウさん。コラム、何でアテレコ表記なんですか?ワザとですか?」と言われ…。 ベテランさんからは「カズゾウ。コラム、アテレコって言い方は古臭くないかい?」と言われ…。

 そこで13回目の更新から「アフレコ」に統一してます!

 ちなみに、「アフレコ」も「アテレコ」も両方とも私たちの業界では使います。そして意味合いもほぼ同じです。

 元々「アフレコ」はアフターレコーディングの略で、映画とかドラマの撮影で映像を撮って、あとでその映像に合わせて役者の声を録ることを言っていました。洋画の吹き替えやアニメでは違う人が映像に声を当てるので「アテレコ」と言われることが多かったようです。

 が、時代が進み、今ではほぼ洋画の吹き替えもアニメも「アテレコ」と言うことがなくなり、現場では「アフレコ」と言うことが殆どになりました。

 ちょうど私が音響監督を始めた頃にその変換期が来ていて、昔からの声優さんやスタッフさんは洋画の吹き替えがメインの方々が多く、みなさん「アテレコ」と言っていたので「そっちの方が職人っぽくていいな〜」と思って、頑なに「アテレコ」と言い続けて来たのですが…。

 若い声優さんから「アテレコ?」と度々聞き返されるような機会が増え、そろそろ「アテレコ」と言うの止めようかな〜って思ってた頃にまた言われたので13回目のコラムから変えてみました〜!

 しかし、「三つ子の魂、百まで」つい「アテレコ」と言ってしまう私がいます。

 「アテレコって、当てるレコーディングって感じに聞こえるから、声優はただ声色を変えてキャラクターに声を当てているだけに思われそうで嫌だな〜」と言っていた声優さんがいました。

 声優は声をキャラに当てているだけじゃなく、その役の心を、感情を表現している仕事です。だからその声優さんが言っていることはすごく良く分かります。そして今、声優さんと俳優さんの垣根が無くなって来て、同じ役者・表現者であるという考えが強くなって来ています。役者さんが声優をやることも多くなったし、逆に声優が顔出しすることも多くなりました。なのでわざわざ声優は声を当てる仕事だよ〜って自らアピールする必要はなくなって来たのかもしれません。

 でも、私は声優さんの技術やテクニックや声のみで生み出す臨場感のある芝居をいっぱい見て来て、これって普通の役者には出来ない凄い事じゃん!声優ってマイクの入れ替わりや口パクを合わせたり、色々やりながら芝居も心を込めて演じている。そんな凄いことを当たり前にやってるのを見て、あえて「アテレコ」とプライドを持って言いたいと思ったんです。

 ま、でも時代の流れは「アフレコ」なのでそれにそろそろ乗ろうかと(笑)。

 『「アテレコ」って「当てるレコーディング」だから造語ですよね?わかり辛いじゃないですか?』『「アフレコ」の方が「アフターレコーディング」の略で造語じゃないし』と言っていた声優さんがいましたが、「アフターレコーディング」も日本人が作った造語です。あしからず…。

■ハマノカズゾウ 1969年1月17日愛知県出身。アニメーションの音響監督。舞台の脚本・演出家、ドラマのシナリオライター、声優育成講師など多才に活躍。テレビ東京系「家庭教師ヒットマンREBORN!」など多数のアニメに音響監督として参加。公式ブログ http://blogs.yahoo.co.jp/kazuzo_hamano も要チェックだ。

 

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