【カズゾウの絶対音監】アニメ業界も3月は出会いと別れ

2014.02.28


ハマノカズゾウ【拡大】

 明日から3月ですね〜。ビックリです。もう「あけましておめでとうございます」から2カ月が過ぎましたよ。ということは1年の6分の1が過ぎたということ…はやい!早すぎる〜〜〜!

 桜の便りもそろそろ届き出すことでしょう。

 桜と言えば、卒業&入学シーズン。私たちのアニメ業界もこの季節は出会いと別れが交錯します。そう、4月からの新番組のための動きと、今までやって来た作品の最終回が重なる頃です。実はアニメ業界、スケジュールが予定通りに行くことが少なく、大体押し押しになってしまい、終わる筈の時期に終わらず、スケジュールがこぼれてしまうことが多いです。なので、意外と今の時期は最終回の忙しさと番組立上げのパニックでカオス化することが多いのです(笑)

 そうなると売れている声優さんたちは大変〜!だって今まで長く関わってきた作品の最終回の収録終わりは「お疲れ様」「ありがとう」「また良い作品作ろうね」など握手し合ったり、涙しあったりの感動のフィナーレなのに、次の現場が新番組の第1話だったりするとみんなピリピリとした緊張感で待ち構えていたりします。

 前日のリハVチェックも大変だと思います。(←リハVチェックとは収録映像を事前に見て演技プランや分析をすることを言います)勿論声優さんも人の子のなので最終回は思い入れが強く、長く関わった作品など、そのキャラクターに相当シンクロしているので素敵な最終回になるようにいつもよりリハVチェックも力が入っちゃったりします。なのにもう一本の作品は新番だと、どうやってこのキャラクターを演じるのか?ああでもないこうでもないと悶々と考えちゃったりします。今までやって来たものの集大成を考えるのと、1から新しいものを考えるのが同時に来ちゃいます。

 そして当日ついさっきまでは終わりの大感動だったのが、僅か数時間後には始まりの緊張感の中にいる… 売れている声優さんはこのジェットコースターのような感情の変化にこの時期は対応しなくてはならない。大変だと思います。でもそういうことを口にせず現場で切り替えて頑張っている声優さんたちを見ると凄いな〜と感服します。

 くれぐれもそれはドライだからできる技なのではありません。プロとして一つ一つの作品を大切に思わないとできない技です。

 でも、スタッフたちはなかなか切り替えができません。特に絵のスタッフたちはその作品だけにどっぷり浸ってしまうからなかなか抜け出せません。

 よく監督さんで前回作品の話をする方がいらっしゃいますが、ちょっと今の現場の人間としては寂しい時があります。ですが致し方ないと思います。きっと次の作品で現作品のことを語ってくれると思うので。その時に悪い意味で語られないように頑張ろうっと!

■ハマノカズゾウ 1969年1月17日愛知県出身。アニメーションの音響監督。舞台の脚本・演出家、ドラマのシナリオライター、声優育成講師など多才に活躍。テレビ東京系「家庭教師ヒットマンREBORN!」など多数のアニメに音響監督として参加。公式ブログ http://blogs.yahoo.co.jp/kazuzo_hamano も要チェックだ。

 

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