清楚な女優がスパっと脱いだ 「愛の渦」と「東京難民」は必見!

2014.03.15


「愛の渦」で熱演する池松壮亮と門脇麦(左)【拡大】

 日本の映画で常々、不満なのは、脱ぐべき場面で脱がない女優が多いことだ。

 最近でこそ、壇蜜のようにスパッと映画で脱いで話題を呼び、有名になるにしたがって徐々に服を着る場面が増える−というパターンが定着。ひと昔前だと、ベッドシーンは、ロマンポルノ出身の女優が買って出たり、熟女年齢にさしかかった女優が話題づくりで脱いだり、なんてことがあった。

 そのいずれとも違い、脱ぎっぷりがごく自然で、むしろ演技に目がいく邦画2本が公開中だ。

 ひとつは、「愛の渦」。高級マンションの一室で営まれる裏風俗店の乱交パーティーが舞台。上映時間123分のうち登場人物の着衣時間はわずか18分半という衝撃作で、もっとも私が注目したのはヒロインの門脇麦。東京ガスのCM「ガスの仮面」でバレリーナを演じた21歳の有望株だ。

 一見ダサくて奥手だが、実は性欲が強い女子大生の役。地味めの髪形と、厚ぼったい唇の色気がアンバランス。パーティーが始まっても、サラリーマン(滝藤賢一)や、フリーター(新井浩文)に見向きもされず、池松壮亮演じる根暗のニートとやっとカップリングが成立。そこからの激しさと、内に抱えた心の葛藤が見ものだ。

 オッパイの揺れに釘付けになりながらも、いつしか男女の不条理な欲望や、性差を超えた触れあいの深さに感嘆する。単なるポルノグラフィには終わっていない。もとは劇作家、三浦大輔氏の舞台で、三浦氏自身が初めてメガホンを取った。

 もう1本は、中村蒼主演の「東京難民」。ホスト(中村)に貢いだ看護婦がソープ嬢に身を置くようになるまでを東宝シンデレラ審査員特別賞受賞の大塚千弘が熱演している。こちらは28歳。楽しみな正統派美人だ。

 どちらも必見です。 (中本裕己)

 

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