“モケジョ”が誘う「ガンプラ」の世界 オオゴシトモエさん

★オオゴシトモエさん『いちばんやさしいガンプラ「超」入門』(大泉書店・1000円+税)

2014.04.06

連載:ブック


オオゴシトモエさん【拡大】

 歴女、山ガール、鉄子に続き、プラモデル製作を楽しむ“モケジョ”が現れている。オオゴシトモエさん(35)は人気アニメ「機動戦士ガンダム」のプラモデル(通称ガンプラ)の製作解説書を多数著す一方、「Mokejo」なるサークルのメンバーで、模型教室の講師も務めている。その近著は“超”初心者にも親切な内容だ。まもなく迎えるGWに親子で楽しんでみてはいかがだろう。 (文・竹縄昌 写真・宮崎裕士)

 −−このガンプラの製作解説本の狙いは

 「私自身、模型専門誌の企画でプラモデルづくりの指導を受けたところから入ったのですが、専門用語がわからなくて、突き放された感じもしていたんです。最初の本はできるだけ優しく書いたはずでした。ところが、その後、模型教室の講師をしていて生徒さんと話をすると、まだハードルが高かったということに気づきました。そこでもっと優しく、プラモデルの世界へナビゲートしてあげられるような本があればと思いました」

 −−コミカルなマンガが入っていたりして、楽しめる内容になっています

 「実は、前の2作は子供のころからプラモデルを作っていたけど、仕事が忙しいとか、結婚して子供ができて作れなくて、30代後半から40代ぐらいになってまたガンプラを作りたいなという“出戻り”の方に向けたものでもありました。今回は、子供も含めて分かりやすいようにというのはすごく意識しました」

 −−文字も大きいのは、老眼世代も意識したのでは

 「はい。前の本でも、夏休みに孫と一緒に作りたいというお便りもいただきました。専門書は文字が小さく情報が詰まっていることを良しとしていましたが、この本では、文字は大きく、専門用語を極力使わず簡潔な言葉、優しい言葉で綴ることにしました」

 −−製作を中断した時の保管方法も書かれていますね

 「一気に完成しなかったら、自分はダメなのかと思っちゃう方もいるので、いつでも作業を中断したければ、やめてもいいというところまでフォローしたかったんです」

 −−プラモ作りの楽しさってなんでしょう

 「プラモデルは誰が作っても同じじゃないんです。一人一人が作る過程がそこに込められていて、世界に一つだけの自分だけの作品ができ上がります。その達成感も味わえますし、ゲームに費やした時間は消えていくだけですが、もの作りの時間は形になって残る時間だと思います」

 −−隠れプラモファンもいると思います

 「プラモデルはコミュニケーションツールとしての役目もあると思います。勇気を持って、プラモデルが好きと言ってもらえるといいなと思います。仲間も増えますし。まずはとにかく一つ作っていただけるとうれしいです。“Mokejo”の活動も、楽しませてもらった模型への恩返し。プラモデルの世界の魅力を伝えていきたいですね。この本は、裾野を広げて、敷居を下げるための本だと思います」

 ■あらすじ ガンプラ製作に欠かせない基礎用語から懇切に解説。道具もなるべく身近にあるものを利用している。失敗した時のリカバリーの方法や作業の目安時間などもあり、また途中で保管する場合のヒントも親切。ガンプラに熱中する父と息子対母親のファミリーコミックも織り込んで、子供にも親しみやすい。

 ■おおごし・ともえ 1978年、広島県生まれ。声優の仕事先の人脈がきっかけとなり、模型専門誌で初心者モデラーの連載企画を始める。その後、ホビー専門ライターとして活動を開始。カルチャーセンター、模型店の模型教室で講師なども多数。主な著書に『はじめてだってうまくいく ガンプラの教科書』『初めてだってうまく行くガンプラ塗装の教科書』『オオゴシ*トモエと作るプラモデル講座』(以上大泉書店)など。模型誌、ラジコン誌でエッセイを連載中。

 ■「Mokejo」 2009年、女性プロモデラー荻野ゆかさんの呼びかけで結成。メンバーは20人。静岡ホビーショー合同作品展、全日本模型ホビーショーで作品展示を行うなど、活動中。 ※取材協力 TOY SHOP「ヤマシロヤ」

 

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