秋川リサが語る認知症母の壮絶介護 エスカレートする行動に「殺意感じることもあった」 (2/2ページ)

2014.07.23


壮絶な介護体験を本につづった秋川リサ【拡大】

 これが、本を書くきっかけにもなった。書くことで、「老後をどう生きていくか」「認知症になったら」「自分が死んだ後は」という心の整理もつき、子供たちにも伝えた。

 「親がまだ健在のうちに、家族で腹を割って今後のことを話し合っておいたほうがいいと思います」

 その後も、母の病状は進行し、ついにデイサービスの利用から介護施設への入居を決めた。2年前、埼玉県の特別養護老人ホームにたどり着き、「やっと母の終の棲家が見つかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべる。「母は要介護4になり、私の顔も分からなくなりましたが、ニコニコしている顔を見るのは初めてかも」

 著書には、自身が体験を通じて得た介護への思いも詰め込んだ。「楽しく看取れればいいが、きれいごとでは済まない。介護はいつ終わるか分からないから、介護する側が疲弊して、つらい結末を迎えるケースもある。私だって、長女が一緒に母の面倒をみてくれなければ危なかった。親の介護は子の務めといいますが、家族が共倒れするより、プロに任せたほうがいい」ときっぱり。

 壮絶な内容だが、読後感はどこかさわやかだ。「担当の編集者はもっとドロドロな心情を入れたかったようですが、どのように書いたところで、介護をしたことがない人には理解されない部分がある。だからこそ現実を淡々と書きました」

 凛として潔い。そんな秋川らしい生き方が貫かれている。 (斉藤蓮)

 ■秋川リサ(あきかわ・りさ) 1952年5月12日、東京都生まれ。米国人の父と日本人の母を持つハーフ。お茶の水文化学院高等学校英語科卒。15歳でテイジン専属モデルとしてデビュー。16歳で雑誌「an・an」のレギュラーなどトップモデルとして活躍。その後、女優、司会業など活躍の場を広げる。01年、ビーズアート教室を開設しビーズ作家としても活躍中。

 

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