江角マキコに苦言 自身の立ち位置、もう一度確認してみては

2014.09.17


強い母であろうとした江角。ただ、一番傷ついているのは誰か。それを考えてほしい【拡大】

 「ショムニ」で見せた小気味よいヒロイン。江角マキコ(47)を世の中に知らしめた作品だ。私たちは、ショムニの彼女と、人間・江角マキコを重ねて見てきたように思う。

 自由奔放な恋愛スタイルで、結婚や離婚も江角マキコ流。それが、女性の憧れの存在になっていったと、私は受け止めていた。女優としては、決して芝居がうまいわけではない。せりふも無感情で、喜怒哀楽が感じられない。でも、それがなぜか強い個性として支持されてきたように思う。

 イベントや製作発表などで会ったときでも、大女優が醸し出す独特のオーラは感じなかった。人と対峙し会話を楽しむ余裕がない。どちらかといえば、口下手であまり多くは語らない。「なかなかしゃれたことを言うじゃない」と感心したことはなかったように思う。目の前の江角マキコはイメージキャラクターを維持するために無理をしているようで危うかった。

 そして今回の騒動。バラエティー番組での彼女の物言いや表情に、一抹の不安を抱いていたのは私だけではないはずだ。再婚し、子供を育てながら新しい江角マキコを演出していた矢先、そう公人になった今、発する言葉やコメントが、どれ程の影響力を持つか理解できない年齢ではない。

 強い母でありたいその気持ちは、子育てしながら仕事を続けてきた私にはよく分かる。しかし、干渉しすぎることが、時に子供を傷つけることもある。

 今回の事の顛末(てんまつ)は、どんな結論になろうとも、静かな湖に小石を投げてしまったのは江角マキコではないのか。一番傷つき、それを心の隅っこに残しながら日々を重ねていくお子さんを思うと胸が痛い。

 私も一人娘に干渉しすぎると注意をされた経験がある。そう助言してくれたママ友には今でも感謝している。そして、私が一番感謝しているのはすぐ干渉しすぎる私に、決して愚痴を言わなかった娘だ。

 ありのまま飾りのない言葉で「ごめんなさい」と言うだけでいい。争いごとで一方だけが悪いということはない。正当性を強調するだけでは、人の心を動かせないことを受け止めてほしい。江角マキコさん、ご自身の立ち位置をもう一度確かめてみては。

 ■武藤まき子 中国放送(広島)アナウンサーを経て、フジテレビ「おはよう!ナイスディ」のリポーターに。現在、フジの『情報プレゼンター とくダネ!』、関西テレビ『ハピくるっ!』に出演中。芸能、歌舞伎、皇室を主に担当する。著書にリポーター人生を綴ったエッセイ『つたえびと』(扶桑社刊)

 

注目情報(PR)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

毎日25分からのオンライン英会話。スカイプを使った1対1のレッスンが月5980円です。《体験無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。