映画「転校生」彷彿させるアラフォー女の入れ替わり NHKドラマ

2014.11.14


永作博美【拡大】

 NHK「ドラマ10」でいま放送されている『さよなら私』(連続9回)が非常に面白い。

 この枠、「女性脚本家による女性ドラマ」のイメージが濃くてオヤジは敬遠気味なのだが、今回は岡田惠和(よしかず)氏が書いている。今一番脂の乗っている彼がドラマ10初挑戦。しかも原作なしのオリジナル脚本。で、期待通りの出来。『最後から二番目の恋』のように女性3人組が出てくるが、コメディーではない。

 永作博美は裕福な専業主婦。幼稚園児の息子とエリートサラリーマンの夫(藤木直人)がいる。石田ゆり子は映画プロデューサーで独身だ。石田は高校時代からの親友の夫であることを承知で藤木と関係を続けている。それに気付いた永作が石田を神社の境内に呼び出す。問い詰めてもみ合ううちに、2人は石段から転げ落ち…。

 そう、「神社の石段から転げ落ちた2人」は、期待通り(!!)に身体と心が入れ替わってしまった大林宣彦監督の往年の名作『転校生』の中学生、尾美としのりと小林聡美のように。この転落場面にはオヤジ、コメディーでないのに(好意的に)ちょっと笑った。

 もう1人の親友は平凡な主婦の佐藤仁美だが、夫に若い女(谷村美月)と不倫されている。その夫役が尾美としのり。

 そうか、岡田さん、今回は『転校生』を確信犯的に引用しているね。『さよなら私』というタイトルもそうでしょう。『転校生』ではラスト、元に戻った思春期の2人が別れのシーンで「サヨナラ、オレ」「サヨナラ、あたし!」とつぶやいたと、オヤジ、記憶している。

 思春期の男女入れ替わりは大変だったけど、アラフォー女子の入れ替わりも大変。もっと大変。夫婦関係、肉体関係、育児、母性、仕事…。そのディテール描写の巧さには舌を巻く。ドラマは中盤にきて、乳がんが発覚するのだ。 (新橋のネクタイ巻き)

 

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