【百合子の一人遊び】大人の絵本のような作品「恐竜ギフト」

2015.04.08


夏目百合子【拡大】

 今回ご紹介する小説は、井上綾子さんの「恐竜ギフト」です。井上さんは1978年生まれで、上智大学を卒業後、初めて執筆されたこの作品が第24回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となり、大幅な改訂を経て牧野出版さんから出版されました。

 本の宣伝文句に「現代にタイムスリップした恐竜と不器用で痛みを抱えながら生きる若者たち。けっして、交わるはずのない両者が出会った時、何かが動き出す……」というのに惹かれ購入しました。

 現代に生きる人間とタイムスリップしてきた恐竜のやりとりはとても面白いですし、「大人が読んでも楽しめる絵本」のような温かい作品です。

 でも、この作品を読んで感じたのは「置いてけぼりにされている感」も否めないです。そもそもこの世界観自体が、現代に古代の恐竜がタイムスリップしてくるという現実ではあり得ない、絵本のようなファンタジーの世界ではあります。ただ登場人物たちと年齢が近いということもあったので、もう少しこの世界に入り込めるかなと期待していたのですが、登場人物が多いことや現実的でない事柄が恐竜の登場だけではない点などから整理がつかないままストーリーが展開しエンディングを迎えてしまったという印象を受け、ちょっぴり寂しく感じてしまいました。

 しかし全体的なテーマである自分が授かった身体、困難もよりよく克服することが大切だということに共感。全体的にふんわりした雰囲気でオトナの絵本のような魅力が詰まったような作品です。

■夏目百合子(なつめ・ゆりこ) 1994年10月23日福岡県福岡市出身 身長162センチ、B82・W60・H87。現在は大学の経済学部に通学しながら、タレント活動中。一人で読書することが趣味で毎日1冊近く本を読むという。特にファンタジー小説がすきだという。ちなみに好きな作家は江國香織。特技は料理。グラビアアイドル好き。

 

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