MGM・ムーレンCEOを直撃(2) MGMの経験と日本の良さの融合 日本全国に恩恵をもたらすものを

★MGM・ムーレンCEOを直撃(2)

2015.04.09


ラスベガスのMGM【拡大】

 米ラスベガスに本社を置く世界最大級の統合型リゾート施設(IR)運営会社、MGMリゾーツ・インターナショナル。その会長兼最高経営責任者(CEO)ジェームス・ムーレン氏への単独インタビューの2回目。

 かつてカジノリゾートの個性はゲームそのものにあった。国や地域によって主流のゲームが異なっていたため、たとえばバカラするならマカオ、ポーカーするならラスベガスというように、ゲームそのものが個性となっていた。

 しかしカジノリゾートが統合型のIRに生まれ変わるにつれ、カジノ以外にさまざまなサービスが提供されるようになり、リゾートを訪れる目的も多様化した。

 「私たちが日本で作りたいと思っているのは、世界中から人々がやってくる観光の最終目的地」とムーレン氏は語る。

 ラスベガスをはじめ、氏が経営するIRではいろいろなサービスが行われている。カジノゲームはもちろんだが、今では「エンターテインメント」や「食」が主役の座に成長している。

 「リゾート開発で大切なのは、地域の皆さんとともに地域の特徴を生かした事業を行うこと」と述べるように、氏がIRで重視するのは「事業内容と地域との融合」だ。

 たとえばエンターテインメントの中身では、その地域とのシナジー(相乗効果)が考慮される場合があるが、それと同様に、ムーレン氏が日本のIRで実現しようと考えているのが「ここに来なければ食べられない食事」だ。

 日本の「食」に伝統的で幅広い個性を感じるというムーレン氏は「日本食を中心に世界各地の食を融合した上品で洗練されたレストランを実現したい」と述べ、一例として「日本各地の有名店と世界の一流シェフのコラボレーション」を提案する。そのわけは「各地の特産物を生かした食の体験は、地元への観光誘致に繋がる」という考えがあるからだ。

 他社のIRにはその恩恵がリゾートの施設内に限られるものがあるが、ムーレン氏は「IRのサービスはリゾートの中に限定されるべきではない」とし、「日本のIRは、設置された地域のみならず、日本全国に恩恵をもたらすものであるべき」と語る。

 また日本の「建築」にも伝統と個性を感じるという氏は「リゾート建設においては日本企業の卓越した技術を生かしたい」と述べ、日本企業とのパートナーシップも視野に入れるが、重きを置くのは建築や建物のあり方に対する日本人の考え方だ。

 「エコや省エネという日本のみなさんが大切にする価値観も共有することで、地球環境に配慮した新しいリゾートの形として世界を啓蒙(けいもう)できるのではないか」と氏は意欲をみせた。 =次回に続く (作家・松井政就)

 

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。