最後の無頼派作家 白川道さん死去 夕刊フジで8年半エッセー「俺ひとり」連載

2015.04.17


最後まで無頼派を貫き通した白川道さん【拡大】

 ベストセラー小説「天国への階段」などで知られ、夕刊フジで8年半にわたってエッセー「俺ひとり」を連載していた作家、白川道(しらかわ・とおる、本名・西川徹=にしかわ・とおる)氏が16日、大動脈瘤(りゅう)破裂のため死去した。69歳だった。葬儀・告別式は近親者で行う。

 白川氏と事実婚の関係にある新潮社出版部部長の中瀬ゆかりさんによると、16日朝、起きてこない白川氏の様子を見に行ったところ、すでに意識はなかったという。

 中瀬さんは「今は気持ちの整理がつきません。けれど白川は私の一番の理解者であり、私の生きがいでした。以前から彼は、俺が死んだら遺骨は海へ返してほしいと言っていましたので、願いをかなえてあげようと思っています」と声を詰まらせながら語った。

 白川氏は1945年、中国・北京生まれ。戦後、神奈川県平塚市で育ち、一橋大を卒業。大手電機メーカーや広告代理店勤務、投資顧問会社経営などを経て94年、バブル期の相場の体験をもとにした小説「流星たちの宴」で作家デビューした。

 昔かたぎで骨太の男たちを主人公にした作品が多く、2001年に出版した「天国への階段」は佐藤浩市、09年の「最も遠い銀河」は三浦友和主演でテレビドラマ化された。今年3月、経済事件で収監された経験をもとに描いた新作「神様が降りてくる」(新潮社)を出版したばかりだった。

 06年10月から夕刊フジで「俺ひとり」の連載を始め、今月11日に掲載された回が最後となった。11年2月から14年3月までは自らの青春時代をモチーフにした小説「新・病葉(わくらば)流れて」も同時連載し、同作は単行本化され、幻冬舎から出版されている。

 麻雀がめっぽう強く、競輪をはじめとするギャンブルにも大枚を惜しみなく投じる生き方から、文壇最後の“無頼派”と呼ばれた。

 

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