栗原類が発達障害を告白 民放でこれまで同様に振る舞えるか (1/3ページ)

2015.05.31

 タレント・栗原類がテレビで発達障害を告白したことが話題になっている。勇気ある行動にコラムニスト・オバタカズユキ氏が拍手を贈る。

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 NHKがまたひとつ、たいした仕事をやってのけた。5月25日放送の「あさイチ」(NHK総合)で組んだ「どうつきあえば?夫や子どもの発達障害」特集にタレントの栗原類を招き、彼が発達障害であることの告白の場とした件である。

 番組開始から20分ほど経った頃、キャスターの有働由美子アナが、〈実は今日のゲストの栗原類さんも、実は公表されていないんですけど、発達障害の当事者でいらっしゃる−−〉と話を振った。それを受けて栗原類はこう語り始めた。

 〈はい、僕がアメリカにいた8歳の時に、ADD、注意欠陥障害と診断されたんです。渡米したばかりで英語がわからないという言語的な問題だけでなく、行動的な面もちょっとおかしいと思った担任の先生が、親に「診察を受けてみるのはいかがですか」と言ってくれ、それでぼくは初めてADDと診断されたんです〉(※適宜、文章整理しています)

 緊張だろう。表情がいつも以上に硬い。でも、両の眼にはいい意味で力が入っている。ガチな覚悟が見て取れる。

 栗原類はこの番組内で、冷蔵庫のお茶の位置がいつもと違うだけで気持ち悪く感じるような拘りが今でもあること、感覚過敏でテレビの大きな音や人の大声が苦手であることなどを明かした。子供の頃に観た魚が主人公のアニメ映画で自分の障害と向き合えるようになったエピソード、自分のできることとできないことを親や主治医がちゃんと言ってくれたからこそ今の自分があるという思いも語った。

 彼に関しては、キャラを演じているというより天然に近い不思議君ぶりを感じていたので、カミングアウトに驚きはしなかった。でも、そのしっかりとした告白には凛々しさがあった。あの栗原類は確実にカッコよかった。

 番組内で一人の医師が〈3歳児検診で発達障害が疑われる率13%。10人に1人よりも多く、これはみんなで考えていかねばならない問題だ〉と言っていたが、世間の理解はまだまだ足りない。発達障害は千差万別で栗原類が抱える困難はその一例にすぎないとはいえ、彼の勇気ある行動はたくさんの障害者やその周囲の者の気持ちを強くさせたことだろう。

NEWSポストセブン

 

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