4月15日に肺がんで死去したタレント、愛川欽也さん(享年80)を「偲ぶ会」が4日、東京都内で行われた。愛川さんも名を連ねた1934(昭和9)年生まれの男性芸能人でつくる「昭和九年会」のメンバーで、自らもがんで闘病中のタレント、大橋巨泉(81)が弔辞で「もうひと踏ん張り、君の分まで闘う」と語りかけた。
「昭和九年会」は76年、俳優の長門裕之さん(享年77)や司会者の玉置宏さん(享年76)らが立ち上げ、俳優の石原裕次郎さん(享年52)、コメディアンの坂上二郎さん(享年76)ら19人が参加していた。
しかし、一昨年にウクレレ漫談家、牧伸二さん(享年78)、昨年はフリーアナウンサー、山本文郎さん(享年79)も他界し、今も健在なのは、大橋や俳優の財津一郎(81)ら8人に。
愛川さんへの弔辞で、「初めて言うけど僕はキンキンのファンだった」と告白した巨泉。相次ぐ仲間の死に「米国の格言に『いい人から先に死ぬ』というのがあるけど…」とポツリ。それでも「もうひと踏ん張り、ふた踏ん張り頑張って、君の分まで闘ってみたいと思っている」と気持ちを奮い起こした。