懐かしい“昭和の香り” 「若尾文子映画祭〜青春」6・27 注目は“幻”のデビュー作「死の街を脱れて」

★大人のエンタメ

2015.06.08


その美しさを再発見できる「若尾文子映画祭」【拡大】

 団塊の世代に懐かしい“青春のシンボル”、若尾文子の大映時代の出演作を一挙に上映する「若尾文子映画祭〜青春」が27日から、東京都新宿区の角川シネマ新宿などでスタートする。8月14日まで。

 大評判となった「十代の性典」(1953年、島耕二監督)に胸をドキドキさせ、水上勉原作の「越前竹人形」(63年、吉村公三郎監督)や、谷崎潤一郎原作の「卍」(64年、増村保造監督)での官能の世界に酔った方も多いだろう。

 映画祭では、スクリーンデビューした10代後半から30代半ばまでの、20年間の出演作品150本から厳選した60作品が上映される。溝口健二、小津安二郎、市川崑といった名監督に愛され、京マチ子、山本富士子と並ぶ大映の看板女優の名演技をスクリーンで再発見できる貴重な体験だ。

 注目は“幻”のデビュー作「死の街を脱(のが)れて」(52年、小石榮一監督)。先輩女優の久我美子が病気で急きょ代役としてデビューしたが、当時上映されただけでお蔵入り。フィルムの劣化もあって、上映はおろかビデオもなかったという“珍品”。ファン垂涎(すいぜん)の的であることは間違いない。

 若尾は脇役だが、大胆にも初ヌードも披露。敗戦後、中国から日本へと向かう逃避行の途中、ザブンと水に入って汚れを落とす場面。残念ながらバストトップは見えないが、むっちりとした胸のボリュームとピチピチとした肩から背中のスロープにそそられる。大胆さの勝利といえる。まさに一見の価値ありだ。

 作品のフレッシュな感覚と庶民的な明るさで評判となり、ブロマイドの売り上げが当時1位を記録したほど。

 いまだに現役女優として活躍。ソフトバンクのCMで、犬のお父さんの母親役といえば、若い人にも分かるだろう。“昭和の香り”を漂わせるこの大物女優との青春の日々を回想しても悪くはないのでは。 (望月苑巳)

 

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