『噂の眞相』 玉石混交のトンデモ情報満載

2015.07.01


(C)「噂の眞相」1983年7月号 岡留安則氏【拡大】

 毎月10日が楽しみでならなかった。その気分は1979年の創刊から2004年の休刊まで一貫して変わらなかった。「噂の眞相」のことである。 発行日10日になると、書店で最新号を手に取り、頁左余白の真相不明な1行情報を読み出す気分がたまらない。

 それは「『笑っていいとも!』の目玉『テレフォンショッキング』は事前打ちあわせ通り」(1983年7月号)という、その後真実であることが判明したような場合もあれば、「中曽根康弘が中森明菜と寝たというとてつもないウワサが早大で蔓延中」(83年12月号)との思わず吹き出してしまうトンデモ情報の時もあった。

 他にも「郷ひろみが朝日新聞求人欄でベンツの運転手を募集で業界人の酒の肴に」といった真偽の確かめようもないウワサも出ており、当然すべて真実ばかりを描いているわけではなく、そこは「・・・という噂もある」とか消息通のメディア関係者による匿名座談会という手法で逃げをうったりもしている。

 毎号特集も政治経済からメディアに至るまで金銭・人事スキャンダルや異性問題など、一般紙誌では触れられぬような記事が満載だった。

 創刊間もない1979年7月号では「マスコミスター・おすぎとピーコの徹底解剖所見!!」なる匿名座談会が掲載されている。現在なら例えばマツコ・デラックスについての暴露記事に匹敵する内容。

 創刊号見て「面白いなあ!」と思い、学生時代やっていたサークル誌に広告出してもらいたいとコネもなかったが電話し、当時新宿厚生年金会館裏にあった編集部訪ねたら、編集長の岡留安則氏が出てきてサングラスの裏優しそうな眼で微笑み気前よく出稿してくれたのも忘れられない。

 そういえば同誌が休刊に至る2004年は、筆者が長く勤めた会社勤務にピリオドを打った年でもあることに今気づいた。「ここはオレがいるところじゃないな」と感じたのは、常に居酒屋からキャバクラに至るまで共に接待に繰り出していた得意先担当者が、「作業はコンプライアンスに気をつけてくださいね」と言い出したことだった。

 何を今更と感じたのだが、噂の眞相流に「コンプライアンスを気にしたほうがいいという説もあり」とでも言ってもらえれば納得したかもしれない。 =敬称略 (矢吹博志)

 

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