小池真理子さん、子供もなくて夫にも先立たれたら… 自分に置き換えリアルな描写に (1/3ページ)

★小池真理子さん『モンローが死んだ日』(毎日新聞出版、1800円+税)

2015.08.22

連載:ブック


小池真理子さん【拡大】

 夫に先立たれ、心身のバランスを崩した59歳の女性患者と、55歳の精神科医による「オトナ」過ぎる恋。でも、その相手が突然「誰」だか分からなくなったら? 現代社会の病理と濃密な恋愛模様を背景に展開される心理サスペンス。 (文・大谷順 写真・戸加里真司)

 −−59歳のヒロイン鏡子(きょうこ)はどんな女性なんですか

 「ごく普通の主婦ですね。容姿が特に優れているわけでもない。夫に先立たれ、子供もなく、独りで生きてゆかざるをえない59歳の女性…。東日本大震災以来、『家族の絆や支え』がやたら説かれるようになったけど、現実はみんながみんなそうじゃないでしょう? 離婚したり、鏡子のように独りで暮らしている人も多い。私自身、子供はいないし、夫(作家の藤田宜永氏)に先立たれたら後は全部ひとりで決めなくちゃならない。非常にリアルな設定だったのです」

 −−59歳と55歳による熟年の恋。もちろんセックスもあり

 「(業界では)恋愛小説となると、どうしても20代、30代の女性を主人公にしたがる。私自身、この作品は還暦(60歳)を過ぎてから書き始めたものだけど、ずっと同世代を書くことにはためらいがあった。今回はそのためらいを投げ捨てたい、世間的なイメージを払拭してみたいと思った。『性』についても(これまでの作品のように)情熱的で、世の中に背けてまで、という形とは少し違うのです」

 

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