オオカミ殺害のこぶたを裁く Eテレのシュールな「昔話法廷」が話題に

2015.08.22


法廷に立つ「三匹のこぶた」の光景が生々しい【拡大】

 NHKのEテレは、子供向けとあなどれない冒険を仕掛けてくる。8月10、11、12日に放送された15分番組「昔話法廷」は面白い試みだった。

 裁判員制度をドラマ仕立てで疑似体験するこの番組は、童話の「三匹のこぶた」「カチカチ山」「白雪姫」をそれぞれ題材に。擬人化された動物たちが、大まじめに法廷で証言する様子が実にシュールだ。

 「三匹のこぶた」裁判は、こぶたが煙突から侵入したオオカミを煮えたぎる大鍋で“殺害”した事件。検察側は、「準備を整えた上でオオカミをおびき寄せた」と計画的犯行を主張する。一方、こぶたの弁護人は、「自宅に押し入ったオオカミから身を守るため」と正当防衛で無罪を訴えた。

 息子を亡くしたオオカミの母の気持ちも分かるし、オオカミに食べられそうになったこぶたの恐怖心も伝わる。結末(判決)が視聴者に委ねられるのは、少しモヤっとするが、自分で考えてみよう−という教材なのだ。

 演じる役者も手抜きがない。「カチカチ山」裁判では、「あまちゃん」で笑いを誘った安藤玉恵が一転して厳しい口調の検察官に。温厚な弁護人はモロ師岡、「水戸黄門」の“うっかり八兵衛”こと高橋元太郎は証人役だ。「白雪姫」裁判で、意地悪そうな王妃を演じた真行寺君枝も強烈な印象を残した。

 ツイッターなどで世代を問わず番組の評判が拡散、フェイスブックの番組ページには6200件もの「いいね!」が付き、Nスペの3倍超の大反響だという。NHKのサイトでは現在、番組を無料配信している。 (中本裕己)

 

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