片山真・オリンピックでカジノが変わる(上) ロンドン「格調ある会員制」から「入場無料」に

★片山真・オリンピックでカジノが変わる(上)

2015.08.27


「ヒッポドローム・カジノ」【拡大】

 “イギリス人は何にでも賭ける”といわれる。そんな人たちと同じテーブルを囲みたくなって、初めてロンドンのカジノを訪れたのは1998年の秋だった。

 しかし、簡単には入れてもらえない。当時のイギリスのカジノはすべてクラブ形式で、48時間前までに現地で入会申請することが条件だった。今ならインターネットで準備OKだろうが、夜のオープンに合わせて受付に行き、初回は手続きだけ。ゲーミング法に基づき、「この48時間の間にもう一度、ギャンブルの影響についてよく考えなさい」というわけだ。

 ジェームズ・ボンドには会えなかったが、歴史のあるクラブ制のカジノの雰囲気はなかなか重厚なもの。グラス片手の英国紳士とブラックジャック台で席を並べ、大人の遊び場を十分に堪能したのを思い出す。

 そんなカジノ・クラブもだんだんと大衆化してくる。法律が緩和され、“48時間前”はじきに“24時間前”に。2005年にはメンバーシップなしでプレイできるカジノも誕生した。次々に湧き出てくるオンラインカジノに対応するため、大きな法改正がなされたのは07年。結果的には頓挫したものの、ラスベガスを意識した“スーパーカジノ”構想まで生まれている。

 「遊びやすくなったな〜」と実感したのは、久しぶりにロンドンへ旅行した一昨年の夏のこと。レスタースクエアにある「ヒッポドローム・カジノ」の前には、こんな看板が出ていた。

 “NEW LAW, NO MEMBERSHIP, WALK IN FREELY”−つまり、「新法により、会員制なし、入場無料」というわけ。パスポートを見せるだけで、すんなりとカジノフロアに入ることができた。伝統とエレガントさを残しつつ、それでいてブラックジャックの最低賭け金は5ポンドから。円安が進んでいる今のレートでも1000円弱だ。金満中国人の“爆カジノ”で異様にインフレ化しているマカオやシンガポールに比べたら、気楽に遊べるのがいい。

 さらに、12年のロンドンオリンピックに先駆けて、ギャンブル大好き・イギリス人がゴキゲンになる大型カジノが正式オープンした。「アスパーズ・カジノ ストラットフォード」ができたのは、五輪のメーン会場・オリンピックパークのすぐ横、欧州最大級の商業施設、ウエストフィールドの中である。

 巨大なショッピングモールにフードコート、映画館やボウリング場…日常生活に溶け込むようにつくられたカジノは、地元の人だけでなく、多くの観光客を迎え入れている。地下鉄や鉄道駅にも直結し、立地条件は最高。一気にロンドンの人気カジノになったのも当然だ。 (ギャンブルライター・片山真)

 

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