ダチョウ、有吉、野呂ら人気タレント輩出 太田プロの強さ解説 (2/2ページ)

2015.09.25

 だからこそ太田プロの象徴は、「一周回って面白い」を何周も回ってきたダチョウ倶楽部であり、今回の野呂も「一周回って面白い。一周回ってかわいい」と思わせる、太田プロのタレントらしいチャンスをつかんだのでしょう。また、AKB48グループの所属タレントでは、指原莉乃が「一周回ってかわいい」と言われはじめています。その意味では、厳しい声の多い前田敦子も「一周回って演技がうまい」と言われる日が来るかもしれません。

 太田プロの特徴として、もう1つ挙げておきたいのは、「やりたきゃやれば」のスタンス。「長年同じネタをやり続けてもOK」である一方、「新しいことがやりたかったら自分で何とかすれば」という考え方なのです。これは見方を変えれば、放任主義であり、もっと言えば、自由かつテキトー。だから、有吉が独断で選ぶ『太田プロ総選挙』なんてムチャも許されるのではないでしょうか。

 自由な雰囲気の事務所だからこそ、所属タレントの浮き沈みは激しく、『しくじり先生』(テレビ朝日系)の出演候補者が目白押し。すでに、おかもとまりが出演したほか、具志堅用高、指原莉乃、進藤学、竹原慎二、土田晃之、つるの剛士、デンジャラス・ノッチ、彦摩呂など、しくじった過去のあるタレントが多く、彼らを“辛抱強く放置”して、「一周回って〇〇」になるタイミングを待っている気がするのです。

 私自身、タレントへのインタビューで何度か太田プロに行ったことがあるのですが、驚くほど上記のイメージ通りでした。取材中ほとんどマネージャーが関与せず、部屋に通されてタレントと話すだけ。たとえば、寺門ジモンにインタビューしたときは、部屋に入るとジモンが座って待ち構えていて、いきなり企画やオファーの仕方について怒りはじめたのです。ただ、怒られているうちに、だんだん一周回って面白くなってきて……。

 それがジモンやマネージャーの狙いかどうかは分からないのですが、かつて、たけし軍団、大川興業、爆笑問題らの破天荒芸人が所属していた歴史も含め、何だかスゴイ芸能事務所であることは間違いありません。

 【木村隆志】

 コラムニスト、テレビ・ドラマ解説者。テレビ、ドラマ、タレントを専門テーマに、メディア出演やコラム執筆を重ねるほか、取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーとしても活動。さらに、独自のコミュニケーション理論をベースにした人間関係コンサルタントとして、1万人超の対人相談に乗っている。著書に『トップ・インタビュアーの聴き技84』(TAC出版)など。

NEWSポストセブン

 

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