浮き彫りになった“天才の実像” スティーブ・ジョブズの新作映画 (1/2ページ)

2015.11.04


愛娘リサとの関係も丁寧に描かれた新作の「スティーブ・ジョブズ」(AP)【拡大】

 アップル社の伝説の共同創業者を描いた新作「Steve Jobs(スティーブ・ジョブズ)」(原題)を見る前は、まさか涙が出るほど感動するとは想像できなかった。

 2年前に公開されたアシュトン・カッチャー主演の「Jobs」(こちらの邦題も『スティーブ・ジョブズ』で紛らわしい)でも描かれたように、稀代の実業家は傲慢・自己中・完璧主義の“イヤな男”のイメージが強かったからだ。

 新作は脚本がアーロン・ソーキン(「ソーシャル・ネットワーク」)、監督はダニー・ボイル(「スラムドッグ$ミリオネア」)と、2人のオスカー受賞者の手にかかり、前作とは格段の差。複雑な天才の素顔が見事に浮き彫りにされた。

 主演はセクシーな演技派、マイケル・ファスベンダー。嫌われながらも愛された、故ジョブズを魅力的に演じる。

 激しい気性の彼に唯一、平気で口答えできるマーケティング・マネジャーのジョアンナ・ホフマンには、輝くようなケイト・ウィンスレット。共同創業者で大ヒット商品AppleIIの生みの親でありながら冷遇されたスティーブ・ウォズニアックには、人間味あふれるセス・ローゲンなど、手堅い演技陣が脇を固める。

 新作は伝記を元にソーキンが独自の感覚で脚色。3つの新製品発表それぞれの当日の会場で、舞台裏のジョブズを描く大胆な構成は、三幕物の芝居を見るようなスリル。しかも3通りのフォーマットで撮影という懲りようだ。

 

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