「家族ノカタチ」 結婚できない男と再婚しない女 TBSお得意の“ホームドラマ”2016年版

2016.02.17

 今季のTBS日曜劇場『家族ノカタチ』がとてもいい。個人的には前クール『下町ロケット』よりも好きだ。

 そりゃ『下町ロケット』は『半沢直樹』と同じ池井戸潤原作だから面白くないわけはない。これでもかと大向こうをうならせるたくらみが随所に見られたが、いかんせん“越後屋的なワルを配した勧善懲悪劇”という“時代劇の現代版”を作ろうとしているのが見え見え。ヤリスギ感が先に立ち、大味だった。

 だから、と言おうか、『家族ノカタチ』は口直しのつもりで見始めたのだが、なかなか繊細で口当たりがいい。記憶の深いところをくすぐる、なんとも言えない味わいがある。古き良き時代の「日曜劇場」のフォーマットを外していない。これぞTBSお得意の“ホームドラマ”“ホームコメディー”の2016年版だ。

 おしゃれな文具メーカー勤務、こだわりのシングルライフを満喫しており、結婚には後ろ向きの39歳独身を、渦中(?)の香取慎吾が実年齢で演じている。ヒロインは上野樹里ふんする自分にも他人にも厳しい大手商社勤務の32歳バツイチOL。その「結婚できない男と再婚しない女の独身バトル」が展開する。

 高層マンション407号室の慎吾ちゃんの部屋に父親で漁師の西田敏行(三谷幸喜監督作品『THE 有頂天ホテル』で2人はとても息が合っていた!)が後妻の連れ子とともに、その真上の507号室の樹里ちゃんの部屋には母親で夫と別居中の風吹ジュンが、それぞれ押しかけてくる。

 2組の「親子バトル」も同時進行するが、親同士はすぐ仲良しになる。

 毎回、カメラが互いの部屋を垂直移動するショットがお約束のように出てきて、わくわくする。

 互いの会社の同僚やら父親の仲間、元夫など、登場人物もそれこそ“大河並み”にごってりだ。 (新橋のネクタイ巻き)

 

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