【今だから明かす あの映画のウラ舞台】実録編(下) 前代未聞の東映本社ガサ入れ 組への資金流出疑い (1/2ページ)

2016.03.11

「山口組三代目」で主演した高倉健(左)と“チェーストのトヨ”を演じた田中邦衛
「山口組三代目」で主演した高倉健(左)と“チェーストのトヨ”を演じた田中邦衛【拡大】

★実録編(下)

 ハードな暴力を描き、大ヒットした実録もの。ヤクザ社会を描いた作品だっただけに、トラブルも少なくなかった。東映の元宣伝部長、福永邦昭(75)が裏側を明かした。

                ◇

 実録シリーズ「仁義なき戦い」(1973年)がヒットしていたころ、ある映画をめぐって前代未聞の事件が起きた。

 「山口組三代目」の続編「三代目襲名」(74年)の封切りから3カ月たった11月、東京・銀座の東映本社に兵庫県警の家宅捜索が入ったのだ。

 入社10年目の宣伝マンだった福永は当時のことをよく覚えている。

 いつものように朝9時に出社すると、会社前の道路に兵庫県警のパトカーやワゴン車、報道陣の車数台が横付けされ、玄関には大勢の警察官が立ち並んでいた。

 「7階の宣伝部に行くと、私服警官が机の引き出しやその周りを物色していた。社員たちは皆立ったまま、呆然と眺めていたが、この時、岡田茂社長(当時)は微動だにせず、全社員に向かって通常通り業務に就くように促した」

 高倉健主演の「山口組…」は田岡一雄組長の自伝を原作に、彼の青春期を描いたヤクザ映画。公開が「仁義なき…」の後とあって実録路線と思われがちだが、これは任侠ものだ。

 発端はこうだ。同作の前売り券を暴力団組員が割増料金で販売していたことや、プロデューサーとして当時芸能事務所の社長だった田岡組長の息子の田岡満が名を連ねていたことから、東映から山口組に資金が流れているのではないかと疑われたらしい。

 

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