(121)笛井事務所

2016.03.22

連載:ピンスポ

本公演出演者たちによる集合写真
本公演出演者たちによる集合写真【拡大】

  • <p>いよいよ稽古開始</p>
  • <p>本読みの段階から白熱した演技</p>
  • <p>いよいよ立ち稽古</p>
  • <p>取材に応じた白医者役の中島歩</p>
  • <p>取材に応じた赤医者役の笠原紳司</p>
  • <p>取材に応じた演出の望月純吉</p>
  • <p>中島と笠原の2人の医者に要注目!</p>

 安部公房スタジオの第1回公演として、安部公房自身が演出、田中邦衛・仲代達矢といった名優たちが出演し、当時の演劇界に新風を巻き起こした作品『愛の眼鏡は色ガラス』が、43年の時を経て、中島歩・笠原紳司といった実力派俳優たちにより上演されることとなった。『ピンスポ』第121回は「笛井事務所」(http://www.theater-officefey.com/)を紹介します。

 4月13日(水)〜15日(金)に計5公演、座・高円寺2(高円寺)での第6回公演『愛の眼鏡は色ガラス』を控えた笛井事務所の稽古場へ。出演する中島歩と笠原紳司、そして演出・望月純吉の3名を直撃した!!

 「中島歩です。43年前に田中邦衛さんが演じられた白医者の役を、今回やらせていただきます。白医者は、その役名からも、そして患者たちを治療するふるまいからも、医者かと思いきや、どうも違うらしい…という役柄です。とにかく、この男は、患者や学生といった他の登場人物たちに振り回されます。正気なのか狂気なのか分からない人間たちに色々といじられます。まあ、その振り回されっぷりこそが、この役の最大の見せ所でしょうか。演じ甲斐あります! 先輩たちと過ごす時間が多いこともあり、僕自身、日常的にいじられ、振り回されているので(笑)、そういう意味では演じやすいとも言えるのですが…白医者は、誰も予想のつかない行動ばかりか、話した後で『なんでこんなことを言うんだろう』と皆を迷わせるようなセリフを言う人間なので…まずは自分の中にしっかりと落としてからでないと、お客様もちゃんと乗ってこれないだろうなと…。そういった面では、本当に難しい役ですね。…とはいえ、僕にとって、これが舞台初主演! 本番までにこの役を自分のものにし、素晴らしい舞台美術や衣装に負けない演技をと思っています。1度しかない“初めての主演”、ぜひ生で観てほしいです! 観終わった後に『何だったんだろう?この時間』という、不思議な時間を体験してもらうことが出来るかと思います。見ている側が見られている側になっているみたいな、そんな恐怖を味わえるかもしれません。ぜひ劇場に足をお運び下さい!」(中島)

 「赤医者役の笠原紳司です。赤医者は一言で言うと色情症。とにかく、そういうほうに盛んな男です。そして、真っ赤な白衣に、真っ赤なレンズの眼鏡と、かなり変わったルックでもあります。とにかく強烈なキャラクターなんです! そんな赤医者、43年前に仲代達矢さんが演じられました。実は…今回の話を最初にいただいた時から、そのことをちょっとでも考えただけで吐き気がするくらい(笑)緊張してまして。無名塾出身の僕にとって、仲代さんは、最初の最初にお芝居を教えていただいた先生だったんです。尊敬の域を超えて、畏敬の念を抱く役者…安部公房さんの作品ということも併せ、本当に緊張しています。あー、本当緊張する(笑)。本作品は非常に骨太な戯曲です。文学座の望月さんの演出に、素晴らしい舞台美術に衣装…本に負けない演劇が出来上がる面々が集まったと思います。あとは演じる僕らがそれに負けないように、本番までにきっちりと仕上げたいです! 観にいらっしゃらないと損をするかもしれませんよ。劇場でお待ちしております」(笠原)

 「演出の望月純吉です。43年前に初上演された本作品。誰もまだ見たことなかったような驚愕の舞台作品であり、ものすごいエネルギーが込められた注目の作品であった反面、難解で分かりづらいことが、これまであまりやられてこなかった理由の1つかと思っています。安部公房がこの作品に求めていたものは果たして何だったのか…それを今に置き換えるとどうなるのか…43年前と今でその解釈は違うはず。違ってなければおかしい。ビジュアル的にも、お客さんの思考的にも、この43年で大きな進歩があったのですから。その部分こそが、演出する立場としての大きな課題です! 当時の方たちも“新しいものを作るんだ”という気持ちを持って本作品に臨んだはず。私たちもその気持ちに負けない、新たな挑戦をと考えています! 本作を通じて、物の見方や認識がガラリと変わる、そんな体感をしてもらえたらと思っています。《本当はそうでないことの面白さ》を楽しんで下さい! 色ガラスの眼鏡を外した時、それはどんな色に見えますか? そして、それを知っても眼鏡を外せますか?…そんなことを観終わった後に考えてほしいですね。劇場でお待ちしております」(望月)

笛井事務所 第6回公演『愛の眼鏡は色ガラス』
【日程】4月13日(水)〜15日(金)計5公演
【会場】座・高円寺2(高円寺)
【作】安部公房
【演出】望月純吉(文学座)
【出演】中島歩、山森大輔(文学座)、日野加奈愛、ナカムラユーキ、鈴木太一、端本宇良(演劇企画円端)、海老名翔太(俳優座)、中島晃紀、本山由乃(劇団ロオル)、大塚尚吾、立花諒、後藤祥子、奥村飛鳥、笠原紳司
【あらすじ】正気と狂気が交差する精神病院。患者はそれぞれの問題と、医者は患者と向き合っている。その姿は一見普通の精神病院だが、実は彼らには“あるべき境”がなかった。医者のような患者、患者のような医者、正気を演じる者、狂気を演じる者…。まるで社会のブラックホールのような空間へ、突然全共闘の学生が入り込んできたことで彼らの常識は形を変え始める。
【公式サイト】http://www.theater-officefey.com/

■取材先劇団募集
『ピンスポ』は取材先劇団・ユニット様を大募集中です。詳細は本コーナーをプロデュースするコンテンツプロダクション・株式会社ルートデザインまで!
【ツイッター】https://twitter.com/rootdesign_inc
【Youtube】http://www.youtube.com/rootdesigninc/
【公式サイト】http://contents-pro.com

■チケットプレゼント
笛井事務所第6回公演『愛の眼鏡は色ガラス』の4月13日(水)14:00〜&19:00〜に各回2組4名様の計4組8名様をご招待!お申込は株式会社ルートデザイン公式ツイッター(@rootdesign_inc)より

次回(第122回)の掲載は4/5(火)予定です。お楽しみに。

 

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