ショーンさん、イチからの出直しを

2016.03.30

ショーンさん、やり直すチャンスはまだあります
ショーンさん、やり直すチャンスはまだあります【拡大】

 桜の花も咲き、新しく一歩を踏み出す季節。なのに、不倫や経歴詐称などでつまずいてしまう事態をみると、世の中一寸先は分からないものだと思ってしまう。

 中でも悲しくなったのはショーン・マクアードル川上さんの騒動。フジテレビ系「とくダネ!」のスタジオでお会いしたことがあるだけに、本当に驚いてしまった。

 ご本人に経歴について聞いたことはなかった。物静かで腰の低い人、冷静そのもので悪い印象を抱いたこともない。話す内容も別段、過激でもなかった。

 ホップ・ステップ・ジャンプといった感じで、あれよあれよという間に、4月からは報道番組のキャスターを務めることに。しかし、顔が知られるようになり、その存在が目立ち始めると、さまざまなところから情報が一人歩きを始めるようになる。

 華やかな経歴のひとつひとつが間違いであったと。それから、生い立ちから何から何までさらされた。それはとてつもなく悲しいことであった。

 彼が世に出たFM番組で泣きながらした謝罪では、非をわびてはいるが、どうして経歴にこだわったかなど詳しいことはスルーだった。かなり打撃を受けたのはわかったが、間違いだったのなら、こうなる前に正すことはできなかったのか。

 ショーン・マクアードル川上という人間を演じていたのだろうか。彼が描いた人物像はもう少しのとこで脚光を浴びるところだった。しかし今、すべてを失い、これからのことは考えられない状況だと聞く。

 見果てぬ夢だったのか。語れば語るほどむなしさが募ってくる。ショーンさん、時間がかかっても、何か一つは資格をとるなり、実績を見せるなりしてこそ、明るい表通りをうつむかずに歩けるのでは。

 ご本人の偽らざる心中は、ああ無情か。初めて会ったとき、「勉強させていただきます」と頭を下げたショーンさん。迷惑をかけた方々に正直に向き合い、イチからの出直しを願うしかありません。何とも残念至極な物語かな。

 ■武藤まき子 中国放送(広島)アナウンサーを経て、フジテレビ「おはよう!ナイスディ」のリポーターに。現在、フジの「情報プレゼンター とくダネ!」などの情報番組を中心に出演中。芸能、歌舞伎、皇室を主に担当する。著書にリポーター人生をつづったエッセー「つたえびと」(扶桑社刊)

 

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