【今だから明かす あの映画のウラ舞台】角川編(下) 薬師丸ひろ子売り出し戦略 「学業優先」逆手にとり (2/2ページ)

2016.05.20

爆発的な人気を誇った薬師丸ひろ子(1981年)
爆発的な人気を誇った薬師丸ひろ子(1981年)【拡大】

  • <p>「里見八犬伝」の現場ではリラックスした表情もみせた薬師丸ひろ子=1983年</p>

 福永ならではの大仕掛けは83年12月公開のSF時代劇「里見八犬伝」。この年は東京競馬場が開場50年。薬師丸、共演の真田広之、志穂美悦子、千葉真一ら8人が馬で競馬場を走るという壮大な企画が立ち上がった。

 「東京競馬場」や「JRA」本社にアプローチしたが「JRAの理事らを説得するも半官半民の公共施設なので『前例がない』の一点張り。ところが数日後、関係者から『理事長の孫が薬師丸の大ファン』と耳打ちがあり、急いで大量のひろ子グッズを持参した。これが功を奏し、理事長の硬い決意が崩れた」

 これを聞いた阪神競馬場からも「うちでもぜひやってほしい」と逆オファー。だが、薬師丸が稼働できるのは1日だけ。結果、大阪・東京同時開催とスケールアップ。

 「11月3日午前11時に阪神、午後3時に東京という日程のため、移動用のヘリコプターをチャーター。天候が悪ければ飛べない。綱渡りのようなスケジュールを何とかクリアした。費用は2000万円強。だが、民放各社が長時間にわたって生放送してくれた」

 ポニーに乗った薬師丸が落馬しそうになり、翌日のスポーツ紙をにぎわせるというオマケもついた。

 ■福永邦昭(ふくなが・くにあき) 1940年3月17日、東京都生まれ、76歳。63(昭和38)年、東映に入社。洋画宣伝室や宣伝プロデューサー、宣伝部長、東映ビデオ取締役を経て、2002年で定年退職。一昨年、「日本元気シニア総研」に参加し、研究委員、シニアビジネスアドバイザーの資格を取得。

 

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