【あの有名人から学ぶ!がん治療】緒形拳さんの決意 8年間の闘病で一度も長期入院せず (1/3ページ)

2016.05.26

長尾和宏先生
長尾和宏先生【拡大】

 五月の風が心地よい爽やかな季節となりました。この季節、私はときどき『風のガーデン』というドラマをもう一度観たくなります。

 これは、2008年10月からフジテレビで放送された、倉本聡氏脚本の富良野を舞台にした作品です。中井貴一さん演じるこのドラマの主人公は、自らが膵臓がんの末期と知った、東京の有名大学病院に勤める麻酔科医。そして、この息子をかつて勘当し、富良野で細々と町医者をしている父親役に、緒形拳さん。息子のがんをきっかけに、二人は再会するのですが…。

 このドラマのテーマの一つは、連続ドラマとしては初となる「緩和ケア」だったと思います。そして本作は、緒形拳さんの遺作としても広く知られることになりました。

 『風のガーデン』は、2008年3月から富良野で撮影が始まりました。そして無事、すべてを撮り終えたのが、同年9月。ドラマの第一回目の放送が、10月9日。緒形拳さんは、なんと自分が登場するドラマ放映の4日前、2008年10月5日に亡くなりました。71歳でした。

 突然の訃報に各スポーツ紙には、「緒形拳、急死」と大きな見出しが躍りましたが、実は急死でも突然死でもなく、周囲の誰にも知らせずに、末期の肝がんと闘っておられたのです。

 緒形さんは、亡くなる前日の10月4日の夕方に腹部の痛みを訴え、自宅から病院に搬送。肝臓がんからの出血が確認されました。肝臓がんがお腹のなかで破裂したのです。すぐに緊急手術を受けて、一度は持ち直しましたが、5日の夜に急変。ご家族と、親友の津川雅彦さんに囲まれて、午後11時53分に息を引き取りました。入院期間はわずか一日半で、意識を失う直前までご家族と会話もできたといいます。

 実は緒形さんは、2000年頃から慢性肝炎を患っていたそうです。慢性肝炎とは、肝臓に炎症が起きている状態。6カ月以上にわたり肝細胞の破壊が持続している状態でこの病名がつきます。その原因としてはB型、C型などのウイルス性やアルコール性などが知られていますが、緒形さんの原因は調べましたが不明でした。 慢性肝炎が進行すれば肝硬変に至りますが、自覚症状としては、全身倦怠感や黄疸などがあります。緒形さんも体調が優れずに、病院に行って慢性肝炎(肝硬変?)と診断されたといいます。慢性肝炎と診断をされると、月に一回血液検査(肝機能検査)をしていくことになります。

 

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